《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

少女漫画と小説の感想ブログです

少女漫画 感想リスト(ライト版) 著者名順

著者名順
※ 感想は、リンク先のページから お読みいただけます。
※書名の前に がある漫画は 特にお薦めです。
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あ行    か行    さ行   た行
な行    は行    ま行   や・ら・わ行

あ行
相原 実貴あいはら みき
・SO BAD! 基本データ
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青木 琴美あおき ことみ
・僕は妹に恋をする 基本データ
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・僕の初恋をキミに捧ぐ 基本データ
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赤瓦 もどむあかがわら       
・兄友 基本データ
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ラブ・ミー・ぽんぽこ! 基本データ
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アサダ ニッキ
青春しょんぼりクラブ 基本データ
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星上くんはどうかしている 基本データwww.wwwbestlilium.com

アルコ・河原 和音かわはら かずね(共著)
俺物語!! 基本データ
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いくえみ 綾       りょう
プリンシパル 基本データ
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池 ジュン子いけ      こ
・水玉ハニーボーイ 基本データ
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池山田 剛いけやまだ ごう
・GET LOVE!! 基本データ
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・うわさの翠くん!! 基本データ
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伊沢 玲・津山 冬いざわ れい・つやま ふゆ
執事様のお気に入り 基本データ
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和泉 かねよしいずみ       
・ダウト!! 基本データ
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・そんなんじゃねえよ 基本データ
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岩本 ナオいわもと     
町でうわさの天狗の子 基本データ
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上田 美和うえだ みわ
・Oh!myダーリン 基本データ
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宇佐美 真紀うさみ まき
・恋*音 基本データ
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・ココロ・ボタン 基本データ
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大詩 りえおおうた    
・猫田のことが気になって仕方ない。 基本データ
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小畑 友紀おばた ゆうき
僕等がいた 基本データ
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か行
北川 夕夏きたがわ ゆか
・影野だって青春したい 基本データ
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桐島 りらきりしま     
・世界の端っことあんずジャム 基本データ
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金田一 蓮十郎きんだいち れんじゅうろう
ライアー×ライアー 基本データ
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くまがい 杏子        きょうこ
・放課後オレンジ 基本データ
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呉 由姫 くれ ゆき(原案:ルビー・バーティー
金色のコルダ 基本データ
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幸田 もも子 こうだ ももこ
ヒロイン失格 基本データ
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小玉 ユキこだま ゆき
坂道のアポロン 基本データ
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月影ベイベ 基本データwww.wwwbestlilium.com

小村 あゆみこむら    
・ミックスベジタブル 基本データ
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・神様のえこひいき 基本データ
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紺野 りさこんの    
・胸が鳴るのは君のせい 基本データ
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さ行
酒井 まゆさかい    
・永田町ストロベリィ 基本データ
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・ロッキン★ヘブン 基本データ
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咲坂 伊緒さきさか いお
ストロボ・エッジ 基本データwww.wwwbestlilium.com
アオハライド 基本データ
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思い、思われ、ふり、ふられ 基本データ
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栄羽 弥さこう  わたり
・コスプレ★アニマル 基本データ
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佐藤 ざくりさとう      
・おバカちゃん、恋語りき 基本データ
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・マイルノビッチ 基本データ
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椎名 軽穂しいな かるほ
君に届け 基本データ
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師走 ゆきしわす   
高嶺と花 基本データ
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末次 由紀すえつぐ ゆき
・Only You ー翔べない翼ー 基本データ
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・エデンの花 基本データ
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杉山 美和子すぎやま みわこ
・花にけだもの 基本データ
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清野 静流せいの しずる
・純愛特攻隊長!+ 本気 基本データ
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た行
タアモ
たいようのいえ 基本データwww.wwwbestlilium.com
・地球のおわりは恋のはじまり 基本データ
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高須賀 由枝たかすか ゆえ
グッドモーニング・コール 基本データ
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田中 メカたなか    
キスよりも早く 基本データ
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ぢゅん子ぢゅんこ
私がモテてどうすんだ 基本データ
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筑波 さくらつくば       
・目隠しの国 基本データ
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椿 いづみつばき      
親指からロマンス 基本データ
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桃森 ミヨシとうもり みよし
ハツカレ 基本データ
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悪魔とラブソング 基本データ
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時計野 はりとけいの   
・お兄ちゃんと一緒 基本データ
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な行
なかじ 有紀    ゆき
・ハッスルで行こう 基本データ
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仲村 佳樹なかむら よしき
・MVPは譲れない! 基本データ
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ななじ 眺      ながむ
・パフェちっく! 基本データ
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那波 マオななみ   
3D彼女 基本データ
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南波 あつこなんば      
スプラウト 基本データ
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・隣のあたし 基本データ
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青Ao-Natsu夏 基本データ
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は行
葉月 かなえはづき     
好きっていいなよ。 基本データ
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八田 鮎子はった あゆこ
オオカミ少女と黒王子 基本データ
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葉鳥 ビスコはとり      
桜蘭高校ホスト部 基本データ
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林 みかせはやし      
・うそカノ 基本データ
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春田 ななはるた    
・スターダスト★ウインク 基本データ
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晴海 ひつじはるみ      
・斎王寺兄弟に困らされるのも悪くない 基本データ
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樋野 まつりひの     
とらわれの身の上 基本データ
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めるぷり 基本データ
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平間 要ひらま かなめ
ぽちゃまに 基本データ
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福山 リョウコふくやま       
悩殺ジャンキー 基本データ
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モノクロ少年少女 基本データ
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覆面系ノイズ 基本データ
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藤沢 志月ふじさわ しづき
・キミのとなりで青春中。 基本データ
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星森 ゆきもほしもり      
ういらぶ。 基本データ
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ま行
マキノ
黒崎くんの言いなりになんてならない 基本データ
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みきもと 凜     りん
近キョリ恋愛 基本データ
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きょうのキラ君 基本データ
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・午前0時、キスしに来てよ 基本データ
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水野 十子みずの とおこ(原案:ルビー・バーティー
遙かなる時空の中で 基本データ
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蜜野 まことみつの     
・お迎え渋谷くん 基本データ
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水瀬 藍みなせ あい
・なみだうさぎ 基本データ
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・ハチミツにはつこい 基本データ
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・恋降るカラフル 基本データ
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水波 風南みなみ かなん
・レンアイ至上主義 基本データ
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蜜×蜜ドロップス 基本データ
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南 塔子みなみ とうこ
・360°マテリアル 基本データ
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・ReReハロ 基本データ
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・テリトリーMの住人 基本データ
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南 マキみなみ     
・S・A(スペシャル・エー) 基本データ
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宮城 理子みやぎ りこ
・花になれっ! 基本データ
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宮坂 香帆みやさか かほ
・微熱少女 基本データ
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三次 マキみよし   
PとJK 基本データ
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森下 suuもりした すう
・日々蝶々 基本データ
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・ショートケーキケーキ 基本データ
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や・ら・わ行
山田 デイジーやまだ     
・初恋はじめました。 基本データ
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山田 南平やまだ なんぺい
・空色海岸 基本データ
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やまもり 三香     みか
ひるなかの流星 基本データ
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椿町ロンリープラネット 基本データ
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雪丸 もえゆきまる     
ひよ恋 基本データ
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柚月 純ゆづき じゅん
・学園王子 基本データ
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吉岡 李々子よしおか りりこ
・彼はトモダチ 基本データ
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吉住 渉よしずみ わたる
ミントな僕ら 基本データ
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ちとせetc. 基本データ
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ろびこ
となりの怪物くん 基本データ
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僕と君の大切な話 基本データ
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渡瀬 悠宇わたせ ゆう
・思春期未満お断り 基本データ
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渡辺 あゆわたなべ あゆ
・L♥DK L・DK(エルディーケー) 基本データ
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タオルを巻いたまま入浴するヒロインの謎行動と、ヒーローの服が一瞬で脱げる謎現象。

制服でヴァニラ・キス(4) (フラワーコミックス)
夜神 里奈(やがみ りな)
制服でヴァニラ・キス(せいふくでヴァニラ・キス)
第04巻評価:★★(4点)
 総合評価:★★(4点)
 

ノーデレ男子・万里が無意識に心愛への想いを強めていく中、メガネイケメンの四谷も万里に興味津々! ついに心愛を巡って万里vs四谷の恋の火花が散る! そして万里が心愛を四谷の前から連れ去り、2人は一夜を一緒に過ごすことに・・・。そこでまさかのハプニングが起こり、心愛は万里と×××を一緒に・・・!? Sho-Comi掲載時に読者からの反響が大きかった「お泊まり編」を収録! ますます加速するおもしろさ、ドキドキ×衝撃×キュンキュン連載です!

簡潔完結感想文

  • 約束したから ずっと待ってる当て馬と、約束もしていないのに急に現れるヒーロー。
  • 帰る電車がないと一泊する男女と、タクシーを使って現場に乗り込む兄。粗が目立つ。
  • 友達でしかないことが切ないはずなのに、友達を裸に剥き、キスマークをつける矛盾。

ロインと読者がドキドキする展開を優先し続ける 4巻。

きっと自分が10代で、雑誌掲載をリアルタイムで読んでいる読者ならば熱中しただろうな、と思う予想外の展開の連続だった。次はどうなってしまうの⁉ と気にかかる お話を用意することは本当に大変で、作者はそれを毎回クリアしているとは思う。
…とは思うのだが、どうしても私には本書の展開は支離滅裂に思えてしまう。毎回ドキドキのシチュエーションに持っていくために力技で飛び越えていく細かい疑問は尽きないし、恋愛面・感情面でも「なんで?」と思う部分が多い。特にヒーロー・万里(ばんり)が格好つけているが色々と最低な行為に走っていることに評価を下げざるを得ない。

今回、読者を笑わせにかかっているのかと思ったシーンはドキドキの混浴シーン。

なんじゃそりゃ!?と思わず笑ってしまう4コマならぬ4ページ漫画。服の構造どうなってんだ!?

万里が露天風呂に落ちた途端、彼のシャツのボタンは一気に取れたとしか思えない描写に笑ってしまった。ここで女性の方、心愛(ここあ)が万里の服に手をかける描写でもあれば、彼女がボタンを外したと思えるのだが、それもなく、勝手に はだけていく服(笑)
『3巻』収録の番外編でも、どう考えても「テレポートする服」というのが登場したが、本書の服は何かマジカルなパワーが秘められているのかもしれない(笑)

他にも心愛の自宅から彼女が いつも通学で使っている駅まで2時間以上かかっていたり(駅が同一というのは推測だが駅の構造は同じ)、心愛たちが帰れないから一泊すると言っている場所に、心愛の兄がタクシーで乗り込んできたりと疑問や矛盾点が多い。特に後者は、万里が本当に帰宅しようと思えば帰宅できるということを証明してしまっており、宿泊が万里に下心があってのことだと邪推させる根拠となってしまっている。


泊り回はヒロイン・心愛の視点だけで考えるとドキドキの連続なのだが、万里のことまで考えると彼はどういうつもりで行動しているのかが全く分からない。彼の行動は全て中途半端で、少しも格好良いとは思えない。婚約や結婚という言葉を使って悪行を帳消しにしているようだが、彼は友達でしかない女性が酔ったのをいいことに、性的暴行を加えた、とも読めてしまうからだ。

描写においても内容においても そういう隙が多くて楽しめない。

特に万里においては、以前も書いたが、他者の気持ちを推し量れない障害を持っているとしか思えない面があり、その万里の特性を利用して、両想いの成立を阻害しているように思えて気分が悪い。
自分で決めた順番でしか物事を解決できない万里だから、彼のルールが理解できない心愛は振り回される。それは少女漫画ヒロインにとっては とても都合の良い設定ではあるが、では そんな万里が格好良いと思えるか、というと否なのである。

万里の言動全てが実は心愛を想ってのことだった、という胸キュンで一貫してればいいのだが、言葉では綺麗に修飾しながら、やっていることは性欲に負ける ただの年頃の男子というのがミスマッチなのだ。そこがリアル、という声もあるだろうが、結婚やら婚約やら心愛を大切にすると言いながら、よくよく考えると心愛のことを大事にしているとは思えない。

特に告白に関しては、あれだけ同級生に順番を間違えるなとか、心愛のことを大切にしろと言われて、彼も知識を入れているのに、いざ彼女の香りや肉体を前にすると、理性が吹き飛ぶという流れが残念すぎた。
ある意味では「完璧男子」のクールな仮面を壊したと言えるが、こんな欲望に染まった万里は見たくない。
唯一反論できるとすれば、万里は性欲ではなく四谷への嫉妬や対抗心で、心愛を急いで自分のものにしようとした、という点だろう。だが、それでも心愛を大事にしないことには変わりない。そして ずっと万里は嫉妬や対抗心で動いている節があり、今回もそれを補強した形になってしまっている。嫉妬で万里の心に火を点けるのは、なんか違う。心愛が万里の心を溶かしていくのが見たかった。

心愛が万里を変えるのではなく、ただ心愛が愛される逆ハーレム漫画になってしまったため、折角の告白や両想いシーンでもカタルシスを感じない。心愛は万里の告白を待っているだけだし、万里は告白の前に しょうもない嘘はつくし、性欲に屈するしで何を考えているのか分からない人間になってしまった。

上述の服のシーンもそうだが、感情面でも行動面でも話の流れがスムーズではなく、描きたいシーンを詰め込んで飛び飛びになっている印象を受ける。特に万里という人間の一貫性の無さ、行動原理が理解できない部分が大きいように思う。


谷(よつや)は万里に宣戦布告をし、公式に三角関係が始まる。
心愛は四谷からキスマークを付けられており、その秘密を万里に話す、と四谷から脅迫されてしまう。彼にデートを提案され、きっぱりと行かないと断る心愛だったが、四谷は来るまで待つ、と答える。頭の弱い幼稚な人間は狡猾な男性に言いくるめられてしまう。

当日、待ち合わせは午前9時なのに、午後8時を過ぎても四谷は待ち合わせ場所の駅のホームにいた。四谷の本気度が表現された場面だ。しかし気になるのは6時過ぎに家を出た心愛が、おそらく毎朝 通学に使うこの場所に到着したのが8時半になろうかという時なのである。家から駅まで2時間もかかるの⁉ ということは、毎朝6時半の電車に乗る心愛は4時半に家を出るの⁉と疑問が尽きない。作者の頭の中ではどういう設定なのだろうか。
おそらく到着が8時半なのは、この後の家に戻れなくなる展開のためだと思われるが、そこに辻褄を合わせたら、その前の描写と辻褄が合わなくなったのだろうか。作者の想像力が色々と足りないと思うことの多い作品である。

心愛の手を引く四谷を止めるのは万里。どこから現れたのか、なぜここにいるのか意味が不明だ。誰か教えて下さい。

そして万里は心愛と一緒に電車に乗って走り去る。読者がドキドキする展開の連続なのだが、意味は不明。次回のお泊り回が成立すれば細かいことは どうでもよいのだろう。


里は、『3巻』の花火大会で心愛にキスをしたから、本物の彼女になったと思っている。「男女が そういう行為をした」から「責任を取るのが当たり前」だという。心愛に対しても「好きだとか そんな言葉では足りない」。

だが、それは全て万里の中の理論。それを心愛に直接 言わないから彼女が苦しむ。自分が彼女を苦しめていることを万里は気づきもしないのだろう。完璧王子かもしれないが、恋愛オンチというより、他者のことを考えるという知性や感情が欠落している。


終点までノンストップの電車に乗り、終電も終わってしまったため、2人は万里の家・東雲(しののめ)の常宿に無理を言って泊めてもらっている様子。少女漫画では、こういう場合、部屋が1部屋しか残ってないなどの説明があるが、本書は説明も理由もない。お泊り回がしたいので、泊まらせる、ただそれだけ。

2人は緊張し、ぎこちない。心愛は先に部屋の風呂を使うが、そこに用意された飲み物(アルコール度数12%)を不用意に飲んでしまう。もう、ツッコむ気にもならない。
酔っぱらった心愛は、身体が熱くなり淫乱モード突入。ここで上述の、万里の服のボタンが一瞬でとれる謎の現象が起こる。

泥酔し、舌足らずな口調で万里に迫る心愛だが、心愛のしたたかさを知ると、どれも計算し尽された演技に見える。


愛の身体を拭いていた万里は心愛の首にキスマークを見つけてしまう。四谷がつけたものと知ると万里は彼への対抗心で万里は自制心を失くす。そうして2人はベッドになだれ込み、愛撫を始める。

とても淫靡なシーンだとは思うが、万里が感情よりも本能に、下半身に正直な人にしか見えなくなり、一層 作品への好感度が下がる。万里も、性欲に自分が負けたことへの言い訳が酷い。

もちろん、これは泥酔した心愛が、翌朝、自分の純潔が汚された、と衝撃を受ける、ヒロインの為のシーンなのだろうが、結局、万里も泥酔した女性に性的行為をするような男にしか読めない。

そして帰れない設定の2人だが、地元からは、妹の宿泊を知ってしまった心愛の兄がタクシーで2人の現場に乗り込もうとしている(どうして兄にバレてしまったのかなどは不明。細かいことは どうでもいいのだろう)。兄が妹を思い、大金をかけるのなら、万里も心愛の誠実さを示すためにタクシーを使うべきなのだ。
こうして万里の評判は地に落ちるが、心愛の兄も、軽口を言うタクシー運転手に対し、後方から座席を蹴るなど素行が悪い。嫌な世界観だな。何も憧れないなー、と冷ややかな目で作品を見るばかり。


朝、心愛は体中のキスマークを見て赤面する。心愛は『3巻』での花火大会のキスの意味も聞かないし、今回のキスマークや昨夜の出来事も万里に聞かない。自分の一大事なのに何も聞かない そのメンタルの強さは意味が不明だ。

そうして昨夜のことを保留にしたまま、2人はのんびり観光して帰る。いくら好きな相手とはいえ自分の泥酔中に肉体関係を迫ってきた相手と一緒にい続けるメンタルが不思議。

しかし、一夜を共にした万里は自分の感情を解放し、心愛と手を繋ぎ、表情も柔らかい。そして立ち寄った教会で、その日の朝に売店で買ったという指輪を心愛の左手の薬指にはめる。

そこへ乱入してくる心愛の兄。兄は一晩中 妹を探してホテルに聞き込みをしていたらしい。ここにも心愛を溺愛するイケメン男性が1人。これで本書のイケメンは計10人でしょうか。全5+1巻の物語でイケメンが10人は密度が濃すぎだ。


は少女漫画において親族との面会は婚約を意味すると思っているのだが、本当に婚約して驚くのが本書である。

18歳になったら籍を入れ、心愛を嫁に貰うという。もう義理の両親と祖父母には了承を得ている。そして万里は、「僕は昨夜 君を汚した」と話す。
こうして2人は「好き」と言ってもらう前に、結婚を約束する関係になった。

万里の この発言が理解不能。誰か頭の悪い私に 万里の心の流れを教えて下さい(ほとんど嫌味)

だが心愛は、関係者全員に自分がHしたことを触れまわったことが恥ずかしい。恥ずかしいから逃げる。
それを追いかける万里。追いついた万里は心愛に、指輪は昨日 何時間も迷って買ったものだと正直に話し、そして「君を愛してるんだ」と初めて好意を口にする。

ただ、ここも四谷への嫉妬と同様に、万里が自分の気持ちを話すのは、兄という外圧があるからした行動のように読めてしまう。万里側の行動には自分の気持ちが溢れてしまって、という感覚が全く無いのが残念。偽装交際は義母のためだし、嫉妬でしか動かない。性欲で動いた結果、結婚を考える、と心愛のことをまるで考えていない行動しか浮かばない。

だいたい万里は、告白前まで自分は心愛に友達だとしか思われていない、と思っている。なのに彼女を汚し、指輪を買い、婚約まで話を進める。コイツ、本当にどうなってんだ!? と大事なことを話さない/聞かないまま進む物語に呆れるばかり。


うして聞きたかった言葉を聞けて、心愛も初めて自分の気持ちを彼に伝える。
心愛は自分の勝利が見えて初めて万里に告白するのが惜しい。こういう話では心愛が先に告白して欲しかったなぁ(冗談にしてしまった告白はしたけど)。女性側に都合の良い夢物語に終始していて、かえって白ける。

万里は人間嫌いで潔癖症だから「君以外の人間と裸で抱き合うなんて行為は絶っ対にできない」「君が嫁になってくれないと 僕は一生結婚できないだろうな」という。

これは浮気をしない、というか出来ないという万里の設定で、生涯ただ一人の伴侶として心愛がいるということだ。これによって2人は永遠の愛を確かめた。
そして後者の台詞は『2巻』で万里がアキに言った台詞として紹介されていたのに似ている。万里の思考はいつも極端だが、結婚話をチラつかせては女性を口説いているように見える。


敵な言葉で心愛に結婚を了承させる万里。そして了承させてから、実は昨夜はHをしていないと白状する。えっ、計算なの? 女性に純潔を失わせたと思わせて、結婚する方向に話を進めて、事実を言うというのは卑怯過ぎないか?

兄に嘘を言う理由もメリットもないし、自分の願望達成のために周囲を巻き込んでるし、全然 格好良いと思えない。心愛のことを考えているようで、結局 万里は自分を中心でしか物事を考えられないし、話を進められない人間ではないか。

ただ結婚が決まってからも心愛の兄が障害として立ちはだかる。心愛は『兄に愛されすぎて困ってます』状態。だが元甲子園球児の投げる球、いや玉子を受け止めることで万里は兄に認められる。登場する心愛の唯一の親族によって、2人の婚約は公認された。未成年が勝手に話しを進めるあたり「Sho-Comi」らしい非現実感だなと思う。


が その日、東雲家では万里の義母・アキが再び倒れてしまった…。
入院するアキの前に現れるのは、万里の実父が事故死した時点での配偶者・仁科(にしな)ミカ。

芸能プロダクションを営む彼女は、万里を芸能界で売り出す代わりに、アキの心臓を治療する病院を紹介するという。だがアキはそれを拒む。だから自分の手術前に、生きている間に息子たちの結婚式を挙げようと計画を立てる。こういう擬似結婚式も「Sho-Comi」は好きですよね。

万里が結婚可能年齢に到達してないため(2022年からは心愛も)今回は「婚約式」という形式で2人は挙式する。この話は東雲家は了承しているが、心愛の森永(もりなが)家は何も言ってこないのも謎。空手部員をはじめとした9人のイケメンも大集合して参列するが、両親はいない。もはやファンタジーだから細かいことは気にしないのだ。

婚約式が開かれるのは、万里の思い出の遊園地(だと思われる)。
だが、万里は式に現れず、メールで中止を要望。そして「僕のことは忘れてくれ」という…。ドラマティック!

なぜかヴァニラの香りがヒロインの体臭になる、『花になれっ!』酷似のモテモテ虚無漫画。

制服でヴァニラ・キス(3) (フラワーコミックス)
夜神 里奈(やがみ りな)
制服でヴァニラ・キス(せいふくでヴァニラ・キス)
第03巻評価:★★(4点)
 総合評価:★★(4点)
 

万里の空手仲間たちに対して無防備すぎる心愛に怒った万里。けれど、7人のイケメンたちはますます心愛がお気に入りに♪ 万里はやきもき、心愛はハラハラ…。そんな中、みんなで行った夏祭りで本気で恋した四谷がある「行動」を起こして…!? Sho-Comi本誌連載分に加えて、心愛が男子校に潜入するドキドキの番外編も特別収録です!

簡潔完結感想文

  • 作品は性の匂いで読者を誘い、ヒロインは わざと露出の多い服装で男性たちを誘う。
  • 当て馬に唇を舐められる前に事故チュー、舌挿入の前にキスを済ます最低限の安全装置。
  • 番外編は男装で男子校潜入のイケメンパラダイス&体臭で男を狂わせる『花になれっ!』。

定を改変してでも連載を継続させたい 3巻。

『2巻』でいきなり男性の新キャラを7人も一気に登場させイケメンパラダイス状態にした本書ですが、この『3巻』では そんな花ざかりな漫画よりも とある作品に設定が酷似していった。それが宮城理子さん『花になれっ!』である。2014年連載開始の本書からさかのぼること17年、1997年から連載していたという『花になれっ!』との共通点が幾つも見い出せる。17年前の作品は本書の読者層の10代は生まれてないので当然 知らないだろう。もしかしたら『花になれっ!』は作者がリアルな読者だった頃の作品ではないのか。

2つの作品に生まれた共通点は、ヒロインの体臭が男を誘惑させるということ。『花になれっ!』ではヒロインから花の香りがして、男性は その匂いに抗えない。それ故にヒロインは巻き込まれたくない恋愛トラブルに巻き込まれ、時には ちょっぴりHな体験もしちゃうぞ☆というのが『花になれっ!』の主な内容である(というか男を変えて同じ展開の繰り返し)。

さて 本書のヒロイン・心愛(ここあ)には体臭設定は無かったはず。お菓子作りの際ついたヴァニラの香りが彼女の服から漂うという設定だった。しかし今回 人からわずかの間だけ借りた服からもヴァニラの香りが漂っている(「番外編」)。心愛は その香りを男性たちに嗅がせ、皆を誘惑したのか、女性が1人、男性が9人という大所帯の逆ハーレム王国を築き上げた。この中で彼女を本気に好きになるのは2人で、基本的に三角関係で終わるから『花になれっ!』よりは健全で中身のある漫画ではある。
しかし この設定によって、一層 心愛がただの「愛されヒロイン」になってしまい、黙っていても男に助けられる つまらないヒロインになってしまった。折角 難攻不落の万里(ばんり)を攻略するために努力を重ねる漫画だったのに、この路線変更は許しがたいものがある。

借りた服からヴァニラの香りがする問題のシーン。そして脱いだ服がなぜか四谷の手にある衝撃のシーン。

そして『花になれっ!』と同じように性の匂いを漂わせて、読者の下世話な興味を誘うという方針が見え隠れするのも残念。特に『2巻』で性的な行為を匂わせて、『3巻』が開始してすぐに撤回するのは あくどい商法だと思った。心愛は精神的に幼いのに、性への興味や欲望はあり、段々と淫らになっていくように思える。好きでもない男でも身体が反応してしまう的な誰が喜ぶのか分からない場面が増えていく。そういえば『花になれっ!』も どんどんヒロインが精神的に幼くなり、顔までロリ顔になっていったが、本書の似たような傾向が見える。

少女漫画ヒロインに おバカ設定が多いのは誰もが共感しやすくするための間口を広くとるためだと推察されるが、もしかしたらエロ描写の多い少女漫画のヒロインが、幼児体型だったり、アニメ顔だったりするのは、より低年齢の人まで共感できるようにするための手法なのかもしれない。自分を綺麗だと思える人は少ないが、可愛いという範囲の広い曖昧な言葉なら自分にも適用されると思う人は多いのではないか。


んな設定や路線の変更が多い本書の中で面白いと思えるのは、三角関係の作り方。新キャラの四谷(よつや)が2人の間に割って入るのだが、まだ2人が偽装交際中とお互いが認識している頃なので、まだまだ入り込む余地があるのが展開を面白くする。2人が交際してから四谷が登場したら あからさまな連載延命策に鼻白んだと思うが、四谷はギリギリ、ギリギリ滑り込んでおり、恋のバトルが面白く見られる。
基本的には万里が四谷の存在で心愛への想いを嫉妬によって明確にしていく、という展開は好きではないのだが、自発的な動きを見せない無感情の万里に、思わぬ行動をさせる、という点では四谷の存在にも意味があると思える。心愛の言葉をバッサリと切り捨てちゃう万里だから2人ではなかなか仲が進展しないところだが、万里が四谷に対抗すことで彼が物語の中を動くようになった。ただ四谷が心愛にエロエロに迫るのは、やっぱり作風の変化を悲しいほど感じるので好きにはなれないが。


社の敷地内で心愛を押し倒し、性衝動に支配されたかに見えた万里だったが、心愛の夜間外出や浮気性を非難するだけで、何事もなく終わる。エロで読者が釣ることが目的なのです。

心愛は1時間、万里に男に気安く近づくなと説教されたにもかかわらず、お風呂上がりに万里の義母・アキから貰ったからという理由で肌の露出が多いパジャマで男性の前に出てくる。駄目だコイツ。こうして心愛は空手部の7人+月見里(やまなし)にチヤホヤされる逆ハーレム状態。

四谷からのセクハラ三昧になりそうなピンチに万里が現れ、彼女を一晩中監視するために万里の部屋で寝かせる。万里は外で見張りをするという。心愛は露出度高めの服装を理解して、その隣に座り、万里を悩殺しようとする。精神的に幼稚だが彼女は計算高い人間であることを忘れてはならない。あっという間に寝て彼に膝枕をしてもらい、わざとらしい寝言を言うのも計算し尽された行動に違いない。

翌朝、パジャマが乱れた心愛を起こそうとした万里。だがそれをアキと祖父に見られてしまう。その誤解を敢えて受け入れようとする万里だが、心愛が1時間かけて弁解する。これは心愛なりの万里の名誉のための行動だったのだが、万里には心愛は自分と誤解をされたくないという拒絶に思われてしまった。お互いに好きだと言わない偽装交際は面倒事も多い。大事に思っていても互いに傷つけあってしまっている。


宿の最終日の夜は夏祭りに行くのが恒例らしい。
パジャマに続いて今度は、浴衣を着た心愛はイケメン8人に囲まれる。そんな学習しない心愛を見た万里は「ちやほやされて お姫様気取りか」と彼女を傷つけるような言葉を告げる。いや、その通り。ヒロインが姫ポジションに収まる漫画に成り果てたんです、この漫画。

だが、これも万里の嫉妬ゆえ。それを理解しない心愛は「……もう…いいです…! 万里君とは一緒に お祭り行きませんから!!」と涙目で立ち去る。

心愛を傷つけたことを四谷は万里を殴って叱責する。こうして残った男性たちは、心愛を探しに夏祭りに行く。結局、ちやほや漫画なのだ…。


祭りと言えばナンパ男からの救出が少女漫画の定番。それを助けるのは空手部員の皆さん。だが、心愛はお礼もせずに逃亡する。なぜなら本当に助けられたいのは、あんなモブの空手部員たちではなく、万里だから。計算高い女だわ、ほんまに(嘘ですよ…)。

人混みの中、心愛を見つけるのは、心愛のことが本気で好きな四谷。だが彼からも逃亡する心愛。なぜなら四谷も万里じゃないから。

万里から逃げ回るが、同時に万里に見つけて欲しい。複雑な乙女心か、狡猾な計算高さか…。

こうして走り回って、鼻緒が切れ、土手から転がり落ちて、ようやく万里に巡り会う。アキが手作りしてくれた浴衣が汚れるのも厭わず、彼は心愛の足を拭う。もう万里の中で 心愛 > アキという表現だろうか。

彼は自分の下駄を心愛に履かせて、手を繋いで歩き出す。ここは おんぶ しても良い場面だが、それをしないのは、おんぶは『1巻』の林間学校でやっているからネタ被り回避なのだろう。

万里は心愛を花火の見られる場所まで連れていく。万里自身は花火に興味がないが、心愛が好きだと思って連れて来てくれたのだ。
そんな彼の優しい心に触れ、そして彼に自分をスキになって欲しいという気持ちが、心愛の目に涙を流させる。それを見た万里は動揺し、そして彼女にキスをする。慰める、という意味もあるのだろうが、どちらかというと万里が欲情しただけに思える、その証拠に その後も彼は何度も理性を失うから。もはや身体から匂いたつ心愛のヴァニラの香りが男を狂わせるのだろう…。

万里にキスの意味を問い質さないまま、心愛は四谷の声に反応し、彼や空手部のメンバーに お礼を言おうと戻ろうとする。えっ、さっきまでは彼らから逃げ回っていたのに??と思わずにはいられない。本命の万里に会えれば、モブたちにも挨拶する余裕が生まれるということか。

しかし そんな心愛の聖母的な優しさを、万里は寛容に理解する。でも万里は誰彼構わず嫉妬するし、心愛は男たちから逃げ回り、追ってくるのを待つばかり。迷惑なカップルである。

そうして皆仲良く夏祭りを楽しむ。


うして心愛は男性たちと連絡先を交換して、ハーレム夏合宿は終わる。だが心愛に本気になった四谷だけは、友達ごっこではなく、本気で心愛に迫ろうとしていた。

そうして始まる新学期。恥ずかしくて直接 万里に聴けないからキスの意味も分からないまま1か月以上経過していた。きっと話を伸ばすために決着はつけられないという理由も大きいだろう。

新学期に転校生として舞台となる学校に現れるのは四谷。彼は転校早々、心愛にキスをし、彼女にセクハラ三昧の日々を始める。『2巻』で四谷は心愛の唇を舐めたが、その前に『1巻』で万里と事故チューをしているからセーフ。そして今回も夏祭りでキスをしているから、四谷にキスされても それほどショックを受けないように設計されている(完全なる性暴力だが)。しかも心愛が明確な拒絶をしているのに、彼はディープキスまでする始末。

この時点で四谷への恐怖と嫌悪に染まるのが通常の反応だと思うが、それでも心愛は四谷が「友達」の範疇で、いたずらでキスをしていると思っている お花畑ちゃん。四谷に対しても「冗談でも こんなことしちゃダメです!!」と、お優しい言葉を掛ける。一生 心に傷を負う人もいるだろうに、ある意味でメンタルが強すぎる。


が四谷は本気で心愛に告白する。それに対し「トクン」と心が動かされてしまう心愛。まぁ 彼女にとっては初めて告白されたから仕方がない。相手が性暴力を振るおうが、万里が言ってくれない言葉を言ってくる男子に胸がときめいてしまっても誰も彼女を責められまい。

更に四谷は心愛にキスマークをつけて心愛を所有しようとする。キスは万里が早かったが、告白は四谷に初めてされた。それが四谷の唯一のアドバンテージか。でも せめて性暴力の前に告白をしてくれれば誠実さが見えたのに、乱暴した後に何を言っても無意味になっているのが残念。万里といい四谷といい言葉を尽くさないで行動に出るから心愛が傷つく。まぁ それが少女漫画ヒロインの役目なんでしょうが…。

キスマークをつけられて初めて心愛は四谷から逃亡する。なぜか締め切られていたはずの教室の扉が、2回目は簡単に開くのが謎すぎる。前後の文脈とか どうなってんだ この漫画は。


里が心愛に対して積極的に動かないのは、一度でもしたら我慢がきかなくなる、からであった。その事実を知らない心愛にとっては、万里は自分に興味がないと思ってしまうのだ。どちらかが素直に好きと言えば全てが解決するのに。

四谷は万里の前に現れ、宣戦布告。ここから公式に三角関係が始まる! やっぱり少女漫画の3巻は三角関係の始まりなのです。


「番外編」…
万里が中学まで通っていた男子校で空手部の稽古を頼まれたことを知った心愛は、男装して男子校に潜入する。ハイ、完全にイケメンパラダイスですね。

早速、男装がバレた心愛を助けるのは、この時点では男子校の生徒だった四谷。
その後、万里を見つけるも、彼は心愛のことを知らないと言い、うろちょろしてると目障りだから帰れという。これは いつもの万里の言葉足らず。本当は心愛が女性だと分からない内に彼女を遠ざけるための言葉であった。

更には心愛が他の男から借りた制服にまで嫉妬し、自分の服を着させる。そんな2人のイチャラブを教室外から四谷は見つめるのだが、その手にはいつの間にかに心愛が脱いだ服がある。2人に気づかれずに教室に出入りしたというのか⁉ こういう謎の描写に作者は自分で疑問に思わないのでしょうか。敢えて無視しているのか、それとも物語の流れを考えられない人なのか作者は微妙な所である。なんか後者の可能性が高そうで怖い(この時の万里も着ていた制服のシャツを脱いで、Tシャツに着替えた描写の後に、もう一度 着る場面があったりする。話の隅々までイメージできているか信用ならない。)

そして四谷に借りたばかりの服にもヴァニラの香りがするということは、もはや心愛の体臭そのものが男を誘惑するらしい。これでは ますます『花になれっ!』である。