愛を嘲笑（わら）う人たちに見せつけてやれ、本当の愛を。『これは愛じゃないので、よろしく』

湯木のじん（ゆきのじん）
これは愛じゃないので、よろしく（これはあいじゃないので、よろしく）

　私的評価：★★★☆（7点）
　　蛇足度：★★（4点）
　　　理由：ヒーローが勇気を出せば秒で解決するのに勇気が出ず長引く。だがそれが可愛い。

映画にでてくるみたいなドラマチックな恋をしたい──　映画好きの泉さら（高1）は、物語みたいなほんとの愛に憧れている。だから好きな人もできたことがないし、現実の恋には興味ない。何でも持ってるイケメン・九条翼が彼女と別れる場面に遭遇したさら。九条の思いやりに、「彼こそが真実の愛を知っている！」と感動するが、実は九条は──!?　ちょっとずれててピュアなさらと、ひねくれイケメン九条のラブゲームが開幕です！（1巻あらすじ）

140字総評
互いに自分の理想の愛の形を否定されて相手への復讐を始める男女2人。力関係が刻々と変わり続ける前半は息もつかせぬ展開。頭脳では圧倒しているのに、天然なヒロインに振り回されるプライドの高いヒーロー像が面白く、無自覚に溺愛されるヒロインに読者の承認欲求は満足。とぼけた雰囲気や会話が◎。

腹黒な優等生に振り回されるヒロインかと思いきや、2人の恋愛は主導権が目まぐるしく変わる。

基本データ
集英社　マーガレットコミックス　全5巻　全20話　約960ページ
掲載誌：別冊マーガレット　2016年04月号－2017年11月号
告白　： 　 12話／20話（ 60.0％：する）
両想い：　 12話／20話（ 60.0％）
　キス： 　 11話／20話（ 55.0％）
性行為： 　描写なし
エンディング：ハッピーエンド（時間経過なし。）
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。