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少女漫画と小説の感想ブログです

序盤はカワイイ曲に聴こえたが、やがて壮大すぎるメロディに変わる『ヴィーナス綺想曲』

ヴィーナス綺想曲 1 (花とゆめコミックス)

西形 まい(にしかた まい)
ヴィーナス綺想曲(ヴィーナスカプリチオ)

 私的評価:★★☆(5点)
  蛇足度:★★☆(5点)

   理由:蛇足というより恋愛描写の圧倒的不足。日常回やトラウマにページ割きすぎ。

宇海(たかみ)と白(あきら)は同じピアノ教室に通う幼なじみ。大雑把で男っぽい宇海とは対照的に、2つ年下の白は女の子の様に可愛くって、ピアノの腕前も絶品! 宇海は白をずっと妹の様に思ってきたが、ある日、白が宇海に突然キスをして「好き」と…!?(1巻あらすじ)

140字総評
綺麗な画面と、容姿端麗なヒーローのピアノ演奏で読者を気持ちよく酔わせてくれる作品。問題は本書の恋愛描写が極端に少ないこと。全体の1割ほどに過ぎず、日常回・トラウマ問題・ピアノ修行が それぞれ1/3ずつ占める。やがてヒーローの才能がインフレを起こし、それがまた恋愛描写を遠ざける結果に…。

歳の差こそあれど、一途なヒーローと鈍感ヒロインという白泉社の お手本のような展開で始まる。

基本データ
白泉社 花とゆめCOMICS 全5巻 全29話 約1,008ページ
掲載誌:花とゆめ 2005年21号-2008年14号
告白 :  1話/29話 ( 3.4%:される)
両想い:  29話/29話 ( 100%)
 キス:  1話/29話 ( 3.4%)
性行為:   描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過:最終話は数か月~2年が経過)
『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。

ヴィーナス綺想曲 進行度グラフ

50字分析
少女漫画4分類:Ⅳ類 恋愛成就型
1話の読切短編から1歩も進まないまま最終話へ。全29話中、恋愛要素があるのは3話だけという疑惑が湧く。
『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。

各巻感想リスト

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