とらわれの身の上(とらわれのみのうえ)
私的評価:★★★(6点)
蛇足度:★★★☆(7点)
理由 :読切作品を長期連載化した弊害が感じられる。出オチみたいなもんだから…。
黒石恵は、先祖が受けた竜神の呪いにより、
昂上鈴花と目が合うと「下僕発作」が起きてしまう体質。
両想いの仲なのに主人と下僕の二人には、どんな運命が待ち受けているの…!?
「ヴァンパイア騎士」の樋野まつり、最初のヒットシリーズが愛蔵版で登場♪
描き下ろしカバーをはじめ、カラーイラストたっぷりの永久保存版。 2012年12月刊。(1巻あらすじ)
140字総評
連載から20年以上経過した2020年に読んでも瞠目する線の美しさ、そして設定の斬新さ。下僕発作という主人公に降りかかる呪いは本書の大発明だろう。これによりコメディとシリアスの配合が絶妙になった。だが、これは本書全体への呪いにもなってしまって、そこに縛られ、話が小さくなった印象を受ける。


基本データ
白泉社 花とゆめコミックス
単行本 全5巻・愛蔵版 全3巻 全24話 + 番外編 約918ページ
掲載誌:LaLa 1999年04月号-2002年02月号
告白 : 2話/24話 ( 8.3%:する)
両想い: 3話/24話 ( 12.5%)
キス: 4話/24話 ( 16.7%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過なし)

50字分析
少女漫画4分類:Ⅱ類 短期決戦型
読切短編 → 短期連載 → 長期連載という新人作家の出世コースを驀進。が、話の展開には行き詰まったかな…。
各巻感想リスト