空色海岸(そらいろかいがん)
私的評価:★★★(6点)
蛇足度:★☆(3点)
理由 :ベテランの域に入った作家さんの過不足のないストーリー。綺麗すぎる印象すらある。
桜井朝(とも)は海辺の町に住む高校1年生。ある日、バスで痴漢に遇い困っていたところを、見知らぬ学校関係者(?)の陸(りく)に助けてもらう。別れ際、彼が落としていったキーホルダーには、幼い頃の思い出の男の子からもらったものと同じメノウがついていた。さらに、学校で陸のキーホルダーとよく似たものを持っている生徒・天人(てんと)と出会った朝だが…⁉ 『紅茶王子』の山田南平がおくる運命のビーチサイドLOVEストーリー、待望の文庫版第1巻。(1巻あらすじ)
140字総評
幼い頃の海岸での出会いと別れ。それから10年余り、登場人物たちの止まっていた時間が海の浄化作用によって再び動き出すまでを描いた作品。暗くなりそうなテーマを扱いながら、その手前で語りを止めて読者の想像に委ねている部分も多いため、スッキリとした余韻を残す。きっと海岸に行きたくなる。
基本データ
白泉社 花とゆめコミックス 単行本 全6巻・文庫版 全3巻 全24話 約1,232ページ
掲載誌:別冊花とゆめ 2006年09月号-2008年11月号
告白 : 21話/24話 ( 87.5%:される)
両想い: 23話/24話 ( 95.8%)
キス: 24話/24話 ( 100%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過なし。)
50字分析
少女漫画4分類:Ⅳ類 恋愛成就型
少女漫画でよく見られる2段構えの恋愛ロケット。本命の恋は最初の恋を切り離してから始まるので遅め。
各巻感想リスト