坂道のアポロン(さかみちのあぽろん)
私的評価:★★★★(8点)
蛇足度:☆(1点)
理由 :初の長編連載とは思えないほど無駄のない筋肉質な漫画。
1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?
●収録作品/坂道のアポロン(1)/種男(1巻あらすじ)
140字総評
友情と恋愛、青春の全てが詰まった普遍的な作品。その2つは主人公にとって二者択一式で一方が成就すれば一方を喪失する。その掴み取る成功体験と手から零れ落ちる失敗は、読者からすれば全てが青春の輝きに見える。また巻末ごとに出会いや別れが用意されており次巻への期待を膨らませる構成も光る。
基本データ
小学館 flowersフラワーコミックス 全9巻 + 番外編(BONUS TRACK)1巻
全45話 + 5 TRACKS 約1,800 + 200ページ
掲載誌:flowers 2007年11月号-2012年03月号
告白 : 9話/45話 ( 20%:する)
両想い: 33話/45話 ( 73.3%)
キス: 11話/45話 ( 24.4%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過なし。)
50字分析
少女漫画4分類:Ⅰ類 標準型
主人公の薫は奥手かと思いきや行動が早い。それゆえ一時 避けられるが真っ直ぐな心根が後の評価に繋がる。
各巻感想リスト