思い、思われ、ふり、ふられ(おもい、おもわれ、ふり、ふられ)
私的評価:★★★★(8点)
蛇足度:★★(4点)
理由:個人的な悩みと恋愛の自制の やや不自然なリンクが物語から疾走感や情動を奪っている。
夢みがちな由奈と、現実的に恋する朱里。正反対のふたりだけど、友達になりました。モテる理央と、天然な和臣のふたりの男子も加わり、きらめく青春と本音をぶつけあう恋がスタートします!(1巻あらすじ)
140字総評
Wヒロイン体制を採ることで成長や恋愛の進展に時間差が生まれ物語が充実。今回も最初に両想いからは一番遠い地点にヒロインを据えてからの距離の短縮が楽しい。家庭の事情を背景に子供である息苦しさも描いているが、背景に重きを置き過ぎた上に視点が分散され、情よりも理が勝ち過ぎた展開を生んだ。
基本データ
集英社 マーガレットコミックス 全12巻 全48話 約2,320ページ
掲載誌:別冊マーガレット 2015年07月号-2019年06月号
※ Wヒロイン体制なので2人それぞれの恋愛イベントを記載します。
ヒロインA
告白 : 5話/48話 ( 10.4%:する)
両想い: 27話/48話 ( 56.3%)
キス: 34話/48話 ( 70.8%)
性行為: 描写なし
ヒロインB
告白 : 19話/48話 ( 39.6%:する)
両想い: 42話/48話 ( 87.5%)
キス: 22話/48話 ( 45.8%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過:ラスト数ページだけ2年弱経過)
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画4分類:Ⅰ類 標準型 + Ⅳ類 恋愛成就型
Wヒロイン体制なので分類も2つ。総合すれば程よく配置された恋愛イベントなのだが、達成感に欠ける面も。
※『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト