僕と君の大切な話(ぼくときみのたいせつなはなし)
私的評価:★★★★☆(9点)
蛇足度:☆(1点)
理由 :掘れば宝石が出る鉱脈を残しながら、一つの恋愛の成就をもって物語を きっぱり終えている。
同じ学年の東くんに片想いをしてきた相沢のぞみ。ある日、勇気を出して帰りの駅で声をかけて告白! だけど、東くんの返事は超予想外の言葉だった…!! なかなかかみあわない不器用な2人だけれども、会話を続けるうちに、次第に距離は縮まりはじめ? 2人のすれ違いに笑いと共感とニヤニヤの嵐! 天然ストーカー女子相沢さん×ツンデレ眼鏡男子東くんの新感覚“トーキング”ラブコメディー、開幕!(1巻あらすじ)
140字総評
破格であり本格、それが両立する唯一無二の少女漫画。恋愛・学校イベントに頼らず、風変わりな男女が距離を縮めていく様子を丁寧に描く手腕は脱帽するばかり。人物造形の確かさが作品に奥行きをもたらし、登場人物たちの背景が知りたくなる。そして彼らに共通する優しさが作品の土台にあることを知る。


基本データ
講談社 KCデザート 全7巻 全36話 約1,232ページ
掲載誌:デザート 2015年10月号-2020年02月号
告白 : 1話/36話 ( 2.8%:される)
両想い: 31話/36話 ( 86.1%)
キス: 36話/36話 ( 100%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過なし。)

50字分析
少女漫画4分類:Ⅳ類 恋愛成就型
告白から両想いまでの間隔が一番長い作品かもしれない。歯がゆくも奥ゆかしい時代の恋愛を感じられる。
各巻感想リスト