『町でうわさの天狗の子』のちょっと変わった大好きな家族たちと、ありふれた友情と、ほんとの恋。

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岩本ナオ（いわもとナオ）
町でうわさの天狗の子（まちでうわさのてんぐのこ）
　私的評価：★★★★☆（9点）
　　　蛇足度：★（2点）
理由　　：名作。老若男女に読んで欲しいけど、前半は少女漫画耐性が必要かもしれない。

緑峰山(りょくほうざん)の天狗の娘、秋姫(あきひめ)は、下界で母親と暮らしながら中学校に通っている。お山で修行にはげむ幼なじみの瞬(しゅん)ちゃんから、天狗になるための修行をするようにいわれるが、断り続ける毎日だ。そんな秋姫の心の中は、同級生の“タケル君”のことでいっぱいなのだが…。ヘンテコ青春ファンタジー、第1巻♥ （1巻あらすじ）

140字総評
今年どころか私の人生の中でも屈指の名作に位置づく作品。作品の隅々まで作者の通した血管が行き渡り、そこに流れるのは人と人が交わす情という温かい血流。序盤からは全く予想できない終盤の展開のようでいて、ちゃんと伏線は張られている周到な作品。再読時には、どんな場面でも泣ける気がしてくる。

生来天狗の秋姫と、本来天狗ではない瞬ちゃん。少しだけ変わった高校生活と、ありふれた人への愛。

基本データ
小学館　flowersフラワーコミックスα　全12巻　全67話　約2,400ページ
掲載誌：月刊フラワーズ　2007年06月号－2013年12月号
告白　： 　67話／67話（ 100％：される）
両想い：　 67話／67話（ 100％）
　キス：　　　描写なし
性行為：　　　描写なし
エンディング：ハッピーエンド（時間経過なし）