きっと愛だから、いらない(きっとあいだから、いらない)
私的評価:★★(4点)
蛇足度:★★★(6点)
理由:唐突な第2部の始まりに読者は戸惑う。せめて そうなる流れを読者に納得させてよ…。
余命1年の少女の、最初で最後の恋。わたしは恋がしたいです。命の砂が落ちる、その時間まで。
重い病を患う円花(まどか)は、余命宣告されたことをきっかけに「恋がしたい」と願うようになる。円花が恋の相手に選んだのは、学校一のプレイボーイ・光汰(こうた)。恋がなにもわからなかった円花だけど、光汰と一緒にたくさんの「はじめて」を経験するうちに、自分の中にある、今まで知らなかった感情と出会って…? センチメンタル&ドラマチックラブ、第1巻!(1巻あらすじ)
140字総評
余命1年を宣告された冷静な闘病ヒロインという作者の新たな挑戦だったが、過去作同様 ヒロインの罪は看過され、初恋賛美の作風の中に納まる。形式的な交際がやがて本物になる描写や、恋がヒロインの生きる意味になる遷移は理解できるが、作者の病気に対する真摯さ、作品に対する集中力が疑わしい。
基本データ
小学館 Sho-Comiフラワーコミックス 全8巻 全43話 約1,504ページ
掲載誌:Sho-Comi 2017年第24号-2019年第23号
告白 : 4話/43話 ( 9.3%:される)
両想い: 5話/43話 ( 11.6%)
キス: 9話/43話 ( 20.9%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過:最終話は約4か月経過)
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画4分類:Ⅲ類 男女交際型
1話から交際が始まり、幾多の困難を乗り越えて本物の愛に辿り着く過程を描く。試みは面白いが内容は疑問。
※『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト