おはよう、いばら姫（おはよう、いばらひめ）
私的評価：★★★★（8点）
蛇足度：☆（1点）
理由：最初から最後まで過不足なく内容が詰まっている。再読で発見・理解することが多い。
「丘の上のおばけ屋敷」と噂のある空澤家でワケあって家政夫バイト中の高校生・美郷 哲。ある日、本邸の離れで暮らす謎の少女・空澤志津と出会い、どこか寂しげな笑顔に惹かれていく哲だが、再び会った時の彼女はまるで別人のように様子が豹変していて……？（1巻あらすじ）
140字総評
高い画力と高い構成力が融合した稀有な作品。男性主人公・ヒロイン双方に秘密があり、その秘密を一枚ずつ剥ぎ取り互いに相手の心に触れていく。サスペンスホラーで始まり、それぞれの恐怖や問題を乗り越え、最後にピュアなラブストーリーが始まる。その先に喪失感が待ち受けているのも本書の特徴。
基本データ
講談社 ＫＣデザート 全6巻 全26話 約1,248ページ
掲載誌：デザート 2015年01月号－2017年07月号
告白 ： 16話／26話 （ 66.7％：する）
両想い： 24話／26話 （ 92.3％）
キス： 24話／26話 （ 92.3％）
性行為： 描写なし
エンディング：ハッピーエンド（時間経過なし。）
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画４分類：Ⅳ類 恋愛成就型
距離が近づくと相手の秘密が明らかになり恋の自覚まで時間を要する。そして恋愛成就が一つの事件を生む。
※『少女漫画４分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト
