ほら王子様、ＪＫのムチムチのケツを追いかけに来てよ☆『午前0時、キスしに来てよ』

みきもと凜（みきもとりん）
午前0時、キスしに来てよ（ごぜんれいじ、きすしにきてよ）

　私的評価：★★★☆（7点）
　　蛇足度：★★（4点）
　　　理由：作者の望む展開にするために、何箇所か力任せに話を進めているのが気になった。

『近キョリ恋愛』『きょうのキラ君』のみきもと凜最新ラブ。誰もが認める優等生・日奈々のヒミツの願い──それは“おとぎ話のような恋”をすること。ある日、日奈々の高校に超絶イケメン俳優・綾瀬楓が映画撮影で来たことが、日奈々の平凡な毎日を変えていく──。今はじまる、リアル・シンデレラStory。（1巻あらすじ）

140字総評
美麗な絵やイケメン俳優という華やかな設定に目を奪われがちな前半は分かりやすい胸キュン話ばかりが続くが、その中にヒーローの誠実な優しさや後半への伏線が潜んでいた。本書の真価は後半にあり、相手の存在は自分を前に進ませる原動力としながらも、相手の事情に介入し過ぎないバランス感覚が秀逸。

住む次元が違う国民的スターと平凡なＪＫの人生が交わり、2人だけの物語が始まろうとしている。

基本データ
講談社　ＫＣ別フレ　全12巻　全45話　約2,256ページ
掲載誌：別冊フレンド　2015年05月号－2020年08月号
告白　： 　 4話／45話（ 8.9％：される）
両想い：　 4話／45話（ 8.9％）
　キス： 　 11話／45話（ 24.4％）
性行為： 　 44話／45話（ 97.8％）
エンディング：ハッピーエンド（最後の数ページは本編から約10年後）
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。