目隠しの国(めかくしのくに)
私的評価:★★★☆(7点)
蛇足度:★☆(3点)
理由:作者としても ここまで描き切れたのは僥倖だろう。ただ男性のトラウマに重心が置かれすぎ。
時折『目隠し』を取るように、触れた人の“未来”が見えるかなで。触れると常に“過去”が見える転入生・あろうと出会い、惹かれ始めるが…!? 大人気シークレット・ロマンス!(1巻あらすじ)
140字総評
読切短編や短期連載が重なって最終的に全40話まで達した作品。増築を繰り返しているが、作者の想像力に支えられ全体像を俯瞰しても歪さはない。未来・過去が見える能力が大きな特徴だが、使用例が豊富で感心する。最初から最後までヒロインの立ち姿・立ち位置が定まっていて美しいのも特筆に値する。


基本データ
白泉社 花とゆめコミックス 全9巻(文庫版5巻) 全40話 約1,672ページ(文庫版)
掲載誌:ララDX → ララ 1999年01月号-2004年03月号
告白 : 3話/40話 ( 7.5%:される)
両想い: 4話/40話 ( 10.0%)
キス: 15話/40話 ( 37.5%)
性行為: 描写なし(直接的な描写はないが37話・92.5%と考えられる)
エンディング:ハッピーエンド(時間経過なし。)
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。

50字分析
少女漫画4分類:Ⅲ類 男女交際型
序盤の恋愛イベントは読切や短期連載の一区切りの意味の方が大きい。彼らの交際も読者によって支えられた。
※『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト