君は春に目を醒ます(きみははるにめをさます)
私的評価:★★★(6点)
蛇足度:★★★(6点)
理由:明らかに『7巻』で終われる状態だったのに連載を継続して読者を失望させる結果に。
小学4年生の絃は同級生の弥太郎にいじめられ泣いてばかり。そんな絃を優しく守ってくれるのは7つ年上の千遥くん。だけど千遥は治療でコールドスリープをすることに…。───待ち続けて7年後。千遥は目を覚まし、絃と同級生に。憧れのお兄ちゃんから同級生に変化した距離感に、絃はドキドキで!?(1巻あらすじ)
140字総評
人工冬眠というSF要素により本来は7歳年上のヒーローが同級生になる特殊な作品。時間感覚の差から妹として扱われるヒロインが奮闘する前半はラブコメだったが、中盤以降の三角関係では誰もが恋愛を重くとらえ雰囲気が陰鬱に。終盤のヒロインの身勝手さに読者は総スカンだろう。佳作だが瑕疵もある。
基本データ
白泉社 花とゆめCOMICS 全10巻 全49話 + 番外編1話 約1,808ページ
掲載誌:ララ 2017年07月号-2022年01月号
告白 : 3話/49話 ( 6.1%:する)
両想い: 48話/49話 ( 98.0%)
キス: 48話/49話 ( 98.0%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過:最終話の最後の7ページは10年後)
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画4分類:Ⅳ類 恋愛成就型
ヒーロー不在の7年間を経て最初から最強のヒロインだったはずが、こじらせ過ぎて一人で暴れる地獄絵図に。
※『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト