僕たちが暗雲の中から抜け出すことになる高校1年生の輝かしい青春『僕と君とで　虹になる』

藤沢志月（ふじさわしづき）
僕と君とで　虹になる（ぼくときみとで　にじになる）

　私的評価：★★★（6点）
　　蛇足度：★☆（3点）
　　　理由：前半、全力で遊ぶ部活「あそ部」の活動内容をもっと見たかった。そして後半はやや駆け足。

何事にも白黒ハッキリつけたがる性格の主人公・流衣。安定した人生をおくることが最大の目標である流衣は、無駄なことが大っきらい。けれどあるとき、学校一のモテ男子・富士浪翔がつくった部活「放課後全力であそ部」に、強引に入部させられてしまう。けれど、この出会いが、流衣の毎日を激変させて…！？スーパードライ少女×マイペースすぎモテ男子の、虹色スクールデイズ！（1巻あらすじ）

140字総評
全5巻とコンパクトながら友情・愛情と他者と心を通わせる喜びがきちんと描かれている作品。頑な面があるヒロインを、ヒーローが見守ることで、態度は軟化して虹色の高校生活が始まる。ラストはヒロインがヒーローを助ける形になるのが感動的で、手を取り合って生きる特別な恋を見られることが出来た。

他者に生き方や考え方を強要しない柔軟な富士浪との出会いが、流衣の毎日を虹色に変えていく。

基本データ
小学館　ベツコミフラワーコミックス　全5巻　全23話　約1,000ページ
掲載誌：ベツコミ　2011年11月号－2013年11月号
告白　： 　 10話／23話（ 43.5％：する）
両想い：　 14話／23話（ 60.9％）
　キス： 　 23話／23話（ 100％）
性行為： 　描写なし
エンディング：ハッピーエンド（時間経過ほとんどなし。）
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。