神様のえこひいき(かみさまのえこひいき)
私的評価:★★★☆(7点)
蛇足度:★(2点)
理由:限られた登場人物だけでLGBTの様々な立場を取り上げている。キャラの配置が素晴らしい。
「お前を特別に生き返らせてやろうと思うのだ 全くの別個体としてお前の望む姿でな」 自分の覚悟を試すため、神社に百度参りをする弥白。その覚悟とは男友達(!)ケンタへの告白でした。あえなく振られるのだけど、その直後、車にひかれて死んでしまうのです。そこに現れたのが暇を持て余した神様。望む姿で生き返らせてやるという神様に向かって弥白は、ケンタの恋愛対象である「女子」に生まれ変わりたいと願い…。恋は性別も常識も超える!? 物語スタート!(1巻あらすじ)
140字総評
全5巻と短いが、意外な方向に話が進み続ける充実した作品。一度フラれた人が相手の100%好みの外見を手に入れるだけでも面白いのに、同性ではフラれたから異性に転生する展開に目が離せない。愛はどこに宿るのか。LGBT問題を声高に訴えるのではなく、どんな恋愛も寛容に容認する姿勢が一貫していた。
基本データ
集英社 マーガレットコミックス 全5巻 全27話 約920ページ
掲載誌:マーガレット 2017年No.8-2018年No.11
告白 : 1話/27話 ( 3.7%:する)
両想い: 19話/27話 ( 70.4%)
キス: 23話/27話 ( 85.2%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(最終話で4年以上が経過)
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画4分類:Ⅰ類 標準型
初めて同性を好きになった戸惑いが中盤に現れる。最終盤は前日譚と後日談なのでⅣ類 恋愛成就型と迷った。
※『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト