エデンの花(えでんのはな)
私的評価:★★★(6点)
蛇足度:★★☆(5点)
理由 :主人公に不幸を押し付けることで恋愛の障害としているし、同じ手法の繰り返しが多い。
両親を火事で亡くして以来、絶望的な哀しみと孤独を抱えてきたみどり。学校に退学届けを出し東京タワーに向かうとき、1人の男性と出逢う。13年前生き別れた兄・時緒(ときお)だとも知らずに……。引き裂かれた2つの魂が、ひとつになる。だれも見たことがない楽園(エデン)を探すために――。20世紀最後の愛の伝説が、今、静かに幕を開ける。(1巻あらすじ)
140字総評
本書は大まかに言って4部構成から成る。13年ぶりの再会となる兄妹が距離を縮める第1部。妹の恋愛模様が第2部。ネタバレのため説明省略の第3部。そして兄妹の原罪が浮き上がるサスペンス風の第4部。どの話も登場人物たちの心理が丁寧に描き込まれていて読み応えがある。ただ、好みの少女漫画かと問われれば、答えは否。
基本データ
講談社 KC別フレ 全12巻 全45話 + 番外編 約2,296ページ
掲載誌:別冊フレンド 2000年08月号-2004年04月号
告白 : 32話/45話 ( 71.1%:する)
両想い: 35話/45話 ( 77.8%)
キス: 35話/45話 ( 77.8%)
性行為: 描写なし(※ヒーロー以外の男性とは あり)
エンディング:ハッピーエンド(時間経過:最終話で4年経過)
50字分析
少女漫画4分類:Ⅳ類 恋愛成就型。
本書は当て馬くんとの二部構成の恋愛。なのでメインの恋愛は後半型。特筆すべきは当て馬くんとの性行為。
各巻感想リスト