世界でいちばん大嫌い（せかいでいちばんだいきらい）
私的評価：★★☆（5点）
蛇足度：★★★（6点）
理由：特に理由もなく告白しない時間が長すぎる。最終盤のヒーローの行動も自分本位が過ぎた。
秋吉家6人兄弟の長女・万葉（かずは）は、高校2年生。好きな人は、弟・零（れい）の保育園の水嶋先生。大っ嫌いなのはオネェ言葉の美容師・杉本真紀！でも親友・扇子（せんこ）は真紀のことがお気に入り…!? にぎやかでトキメキがいっぱい☆万葉のステップアップ恋愛ストーリー！
大ヒット★LOVEロマンス、雑誌掲載時のカラー扉絵を全点収録した完全版！「日高万里の日常天国。」、4コマ「せかキラ迷作劇場」、雑誌掲載時の空きスペースなど描き下ろしも充実★ 2012年2月刊。（1巻あらすじ）
140字総評
7歳差の男女の「大嫌い」から始まる恋愛模様。当時21歳の作者が若い感性で10代女性の恋する気持ちを繊細に描く反面、24歳のヒーローの造形や描写には問題が多く、子供じみた内面が浮かび上がってくる。家族や友人など当初はあった世界観が段々と狭まり、2人だけの世界になる結末は窮屈さを感じた。
基本データ
白泉社 花とゆめコミックス 全13巻（完全版 全7巻） 全78話 約2,526ページ
掲載誌：花とゆめ 1997年20号－2001年15月号
告白 ： 1話／78話 （ 1.3％：される）
両想い： 45話／78話 （57.7％）
キス： 6話／78話 （ 7.7％）
性行為： 描写なし
エンディング：ハッピーエンド（最終話は約半年後。さらに そこから8年後。）
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画４分類：Ⅰ類 標準型
告白やキス以降の中盤が何も起きない虚無期間となる。両想い後も問題が多く、幸せな期間が非常に短い作品。
※『少女漫画４分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト
