小玉 ユキ(こだま ゆき)
月影ベイベ(つきかげべいべ)
私的評価:★★★★☆(9点)
蛇足度 :★(2点)
理由 :蛇足というか登場人物の背景が分かるまで読みにくいかもしれません。
伝統芸能”おわら”を守り継ぐ、情緒溢れる地方の町に、東京から転校してきた少女・蛍子。地元の少年・光は、誰もいないはずの教室で、蛍子のある姿を見たことで彼女と奇妙な関係に。さらに、驚きの展開が待ち受けて…⁉(1巻あらすじ)
140字総評
何度も読み返したくなる名画のような作品。親と子、現在と過去、此岸と彼岸、それらを纏って踊る伝統芸能”おわら”のまこと優美なこと。漫画の細部に情緒が宿っている。再読して初読では掬いきれなかった描写や思いを再発見できたのが嬉しい。1年に1回のあの季節に本書とその感動を思い出すだろう。
基本データ
小学館 フラワーコミックスα
単行本全9巻 全45話 約1,800ページ
掲載誌:月刊フラワーズ 2013年01月号-2017年05月号
告白 : 30話/45話( 66.7%:告白する)
両想い: 44話/45話( 97.8%)
キス: 44話/45話( 97.8%)
性行為: 描写なし( )
エンディング:ハッピーエンド(時間経過:ラスト数ページだけ数年~10数年)
50字分析
少女漫画4分類:Ⅳ類 恋愛成就型。
主人公が恋心に気づくまでが遅く、相手が自分の肉親に恋をしていることで身動きが取れない。ラストは秀逸。
各巻感想リスト