俺様ヒーローの最高峰にて最異端。富士の高嶺に花は咲きつつ。『高嶺と花』

作者:師走ゆき
白泉社

師走ゆき（しわすゆき）
高嶺と花（たかねとはな）

　私的評価：★★★☆（7点）
　　蛇足度：★★☆（5点）
　　　理由：3巻－6巻のマンネリで投げ出す人も多そう。6巻後半から楽しくなるよ！

姉が拒否した父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに身代わりとして出席した女子高生・野々村花。高嶺の横柄な態度にブチ切れ、当然破談と思いきや、高嶺が「お前を気に入った」と言い出し連れ回されるように…！　大人げない高嶺の態度にムカついたり、笑ったり、惹かれたり！？このお見合い、良きご縁となるや否や…？？（1巻あらすじ）

140字総評
姉の替え玉でお見合いした16歳の女子高生が26歳の御曹司と出会い仲を深める。設定こそ夢物語だが、会話は実にシビア。年齢差や立場の違いを頭の回転だけで乗り越えるヒロインの姿は小気味よい。一風変わった俺様ヒーローも愉快。2022年の民法改正で女性の結婚年齢が上がって今後どう読まれるか心配。

替え玉お見合いが全ての始まり。年齢も育ちもまるで違う2人だが、頭の回転の速さだけは互角。

基本データ
白泉社　花とゆめCOMICS　全18巻　全101話　約3,568ページ
掲載誌：花とゆめ　2014年13号（読切短編）－2020年16号
告白　： 　 59話／101話（ 53.6％：する）
両想い：　 70話／101話（ 69.3％）
　キス： 　 1話／101話（ 1.0％）
性行為： 　描写なし
エンディング：ハッピーエンド（時間経過なし。）
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。