《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

少女漫画と小説の感想ブログです

2010年代

貴方から愛が注がれ続けるから私の心は渇くことを知らない『砂漠のハレム』

夢木 みつる(ゆめき みつる) 砂漠のハレム(さばくのハレム) 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★★(4点) 理由:夫婦2人を間違わせないためなのか、脇役が短絡的な行動をしているのが気になった。 「俺の30人目の妻になれ」超強気なケダモノ王子登場!身寄り…

『橙くんはひとりで寝られない』し、本当に大事な人と ふたりきりで寝られない

安理 由香(あんり ゆか) 橙くんはひとりで寝られない(だいくんはひとりでねられない) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★★★★(8点) 理由:1~4巻に亘って過去を「話す話す詐欺」が繰り広げられることに唖然とした。 莉子のヒーローだった、隣のお家の橙くん…

結婚したけど好きじゃない夫と 好きだけど素直じゃない妻『未成年だけどコドモじゃない』

水波 風南(みなみ かなん) 未成年だけどコドモじゃない(みせいねんだけどコドモじゃない) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★(4点) 理由:作者の妊娠・出産を経て完結まで描いてくれたが、キャラの性格がブレている気がした。 民法七百五十三条(婚姻に…

若気の至りという黒歴史を今も更新し続ける御曹司の10年間の奮闘『ラストゲーム』

天乃 忍(あまの しのぶ) ラストゲーム 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★★(4点) 理由:ずーーーっと じれったい両片想いを描いているだけなのに飽きなかったことが驚き 小学生の柳は超完璧少年だったが、転校生・九条が現れ、勉強・運動で惨敗! 柳は人生…

『恋するふたごとメガネのブルー』と なぜ振られるのか分からない究極の当て馬

山田 デイジー(やまだ デイジー) 恋するふたごとメガネのブルー(こいするふたごとメガネのブルー) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:作品内で恋心の動きは常に維持されているけれど、ラストが駆け足すぎる。 ももとさくらは、超なかよしの…

ディズニープリンセスの世界に迷い込んだ花とゆめプリンセス『王子と魔女と姫君と』

松月 滉(まつづき こう) 王子と魔女と姫君と(おうじとまじょとひめぎみと) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★★★★(8点) 理由:最終巻まで読むと、これなら3巻前後で終わる物語だったのではと唖然とする。 女子にモテモテ☆の王子系女子・大路昴は、昔住んで…

彼女の言動が終始 自分本位でも揺るがなかった男ヒロインの恋物語『ケダモノ彼氏』

藍川 さき(あいかわ さき) ケダモノ彼氏(ケダモノかれし) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★★★(8点) 理由:明らかな連載延長が入って、作品の濃度が希釈され味がしなくなってしまった。 お母さんの再婚で、高校入学と同時に生まれ故郷に戻ってきた主人…

実は狂悪じゃなかった森のくまさん は彼氏として最強です『はにかむハニー』

白石 ユキ(しらいし ユキ) はにかむハニー 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:2人の恋愛感情は最初からMAXで変化がなく、序盤以降は当て馬と邪魔者に暴れてもらうだけ 出逢ったのは、コワモテ男子!! でも、その素顔は…? ホントのカレを知…

路頭に迷う俺の人生の道しるべとなった 君という星の輝き『黒伯爵は星を愛でる』

音 久無(おと ひさむ) 黒伯爵は星を愛でる(くろはくしゃくはほしをめでる) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:日常の溺愛回から三角関係のようなもの、過去の事件やトラウマなど蛇足なく世界が広がる。 下町で花売りをするエスターは、母を…

『さくらと先生』は両人とも3年間 変わらずに一生懸命な恋をしたことを ここに証します

蒼井 まもる(あおい まもる) さくらと先生(さくらとせんせい) 私的評価:★★★★(8点) 蛇足度:☆(1点) 理由:1話でも多ければ1話でも少なければ作品の空気が崩れていたのでは、と思うぐらい完璧 高校一年生になったさくら。学校までの坂道を自転車で登…

まず魔法使いとの出会いがなければシンデレラの人生は好転しない『シンデレラ クロゼット』

柳井 わかな(やない わかな) シンデレラ クロゼット 私的評価:★★★★(8点) 蛇足度:★(2点) 理由:王子様が当て馬に、魔法使いがヒロインに、そしてヒロインがヒーローになる変身の連続。 魔法をかけてあげる 自信がついちゃう、すっごいやつ。オシャレ…

「つき合うってのはな その女と結婚するってコトだ」を実現したい『恋するレイジー』

星森 ゆきも(ほしもり ゆきも) 恋するレイジー(こいするレイジー) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:交際後のレベルアップが伝わりづらい。最終盤は内輪カップル製造に注力し過ぎ。 実写映画化が決まった「ういらぶ。―初々しい恋のおはな…

過去の失敗も後悔も いずれ自分を成長させてくれる養分になるから『高嶺の蘭さん』

餡蜜(あんみつ) 高嶺の蘭さん(たかねのらんさん) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★(2点) 理由:蛇足になりがちなライバルや当て馬の立ち位置が よく練られていて感心した。 勉強もスポーツもできてその上クールビューティーな蘭(らん)は、周りから“…

大切な幼なじみが私の悩みと恋を いつも導いてくれる。『幼なじみと、キスしたくなくない。』

佐野 愛莉(さの あいり) 幼なじみと、キスしたくなくない。(おさななじみと、キスしたくなくない。) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★(2点) 理由:蛇足はないが最終巻は不足ばかりで、各キャラの心の動きが見えてこない。 幼なじみ3人の切ないピュアラブ…

王子様の毒は、ヒロインへの強すぎる愛が体内で滞留したもの『王子様には毒がある』

柚月 純(ゆづき じゅん) 王子様には毒がある(おうじさまにはどくがある) 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:終盤で同じことの繰り返しがあって辟易したが、その展開は最終盤に必要だった とってもかわいいけれどちょっぴり頼りない、幼なじ…

同じ痛みを抱えていたから、同じ歩幅で歩けるから 気持ちは重なる『春待つ僕ら』

あなしん 春待つ僕ら(はるまつぼくら) 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:後半戦が残念すぎた。ヒロインが足踏みするターンは不要だし、彼女の成長が止まった。 本当の友達が欲しかっただけなのに……高校こそ脱ぼっちを目指して意気込んでいた…

スキャンダル俳優と やがて熱愛スキャンダルを起こす甘酸っぱい日々『空色レモンと迷い猫』

里中 実華(さとなか みか) 空色レモンと迷い猫(そらいろレモンとまよいねこ) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:ヒーローが芸能人に戻ってからの無敵感や、想定通りの展開が惜しい。 尾道で始まる、新しい恋 広島・尾道で、初恋の人との再…

作者がタイムリープのカギを手にしたら、連載を一から やり直す!?『片翼のラビリンス』

くまがい 杏子(くまがい きょうこ) 片翼のラビリンス(かたよくのラビリンス) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:中盤で恋愛の攻守交替があるのは面白かったが、感動は初回が最強。 ごくフツーのぽっちゃり系女子高生・都(みやこ)。あこが…

秘密を匂わせてきたから、こちらが『青葉くんに聞きたいこと』が ある振りをしてあげる。

遠山 えま(とおやま えま) 青葉くんに聞きたいこと(あおばくんにききたいこと) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:試合中にヒーローは必ず不調になるし、ヒロインに近づいては遠ざけるなど内容に重複が見られた。 コミュ障でぼっちな高校生…

餌付けの責任を取った形だけど オレの心の栄養補給は お前の笑顔『スパイスとカスタード』

宇佐美 真紀(うさみ まき) スパイスとカスタード 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:☆(1点) 理由:基本 甘々な物語だが、悪い意味でスイーツ脳な作品にしない作者のプロ根性が見える。 タマは10年間、片想いしてた幼なじみのチカくんとつきあえることに。ニ…

この家の あなた の隣が自分の居場所。それは神の眼が視る永遠の理『カモナ マイハウス!』

南波 あつこ(なんば あつこ) カモナ マイハウス! 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★(2点) 理由:RPGように次々とイベントが進み、読者を飽きさせない工夫に満ちている。 『隣のあたし』『青夏』の南波あつこ最新作! 昔住んでいた空き家に通う陽向は、あ…

『王子が私をあきらめない!』し、私も王子をあきらめない! という幸せな両想い。

アサダ ニッキ 王子が私をあきらめない!(おうじがわたしをあきらめない!) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:ヒロインが素直になるまで少々 長いが、冗長の一歩手前で新展開を見せる。 IQ500、王家の血筋、石油王etc.数々の称号を持つ学園…

全力で ぶつかり合ってみて初めて分かる、大切にしている『あたしの!』価値観。

幸田 もも子(こうだ ももこ) あたしの! 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★(2点) 理由:全4巻で起承転結がハッキリしていて、「結」が恋愛の結末じゃないのも面白い。 ゼッタイに負けられない戦いなんだから!! まっすぐでお調子者のあこことちゃっかりして…

『兄に愛されすぎて困ってます』と言っていたけど今は兄が愛おしすぎて困ってます。

夜神 里奈(やがみ りな) 兄に愛されすぎて困ってます(あににあいされすぎてこまってます) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:次々に兄系イケメンに愛されるのは仕方ないが、彼らへのフォローが足りない。 カッコよくて 優しくて でもちょっ…

8頭身のモデル体型の登場人物たちによる、頭でっかちな騎士の物語『花の騎士』

西形まい(にしかた まい) 花の騎士(はなのきし) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:物語の成立に必要な要素を過不足なく描くことに注力していて、余裕が無さすぎる。 財閥・大鳥家当主に仕える誉れ高き存在・第一の騎士(ファーストナイト)…

『私の町の千葉くんは。』2人いて、兄は私の初恋の相手、弟は私が初恋の相手。

おかもととかさ 私の町の千葉くんは。(わたしのまちのちばくんは。) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★(4点) 理由:封印された気持ちの解放手順など論理的な部分もあるが、結局 衝動に支配されている印象。 小野寺マチは、かつて通った母校で教える27歳…

『たいへんよくできました。』と自分で自分に言ってあげられるまでの私の初めての青春。

佐藤 ざくり(さとう ざくり) たいへんよくできました。 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:☆(1点) 理由:三角関係の2人の男性が魅力的だったから、もう少し見たかったぐらい。 野々山ぼたんは、ひきこもりな人生を送ってきた女子。友達作りたい! 恋もした…

ヒロインは恋に心を乱されるが、読者は雑な世界観に頭が混乱する『百鬼恋乱』

鳥海ペドロ(とりうみ ペドロ) 百鬼恋乱(ひゃっきこいらん) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:各巻末で匂わせる不幸な未来は全部 ヒロインの心の平穏のために否定される。 その日、ココが出会ったのは、あまりに美しい鬼の兄弟だった……。「…

オレが偽りにしてしまった関係を「本物」に戻すまでの日々『恋を知らない僕たちは』

水野 美波(みずの みなみ) 恋を知らない僕たちは(こいをしらないぼくたちは) 私的評価:★★★★(8点) 蛇足度:★★(4点) 理由:後半の展開が早いので、最初の恋心の方が ずっと重く感じてしまう部分がある。 中学2年の2学期。英二と直彦の学校に転校生が…

恋の相談相手としての『藤原くんはだいたい正しい』が、自分の恋愛では間違える。

ヒナチ なお 藤原くんはだいたい正しい(ふじわらくんはだいたいただしい) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:ヒロインがなりたい自分になるのではなく、愛されるだけの結末が大いに不満。 松本ヒツジは「着ぐるみちゃん」のあだ名で親しまれ…