《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

少女漫画と小説の感想ブログです

講談社

『夏秋くんは今日も告白したい』と決意していることを彼女はまだ知らない。

さとる 夏秋くんは今日も告白したい(なつあきくんはきょうもこくはくしたい) 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:告白できないオチありきのコメディなのでネタの枯渇が心配だったけど杞憂に終わった “クールな美少年”と女子から注目を集める夏…

『やさしい子供のつくりかた』を教えてもらったら、いつか誰かに伝えてあげて

丘上 あい(おかうえ あい) やさしい子供のつくりかた(やさしいこどものつくりかた) 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:大学生編が一番の波乱なのは分かるけれど暗くて長くて早く終われと願った 「好き」なんてよくわからない。「キス」や「…

大好きな筋肉で脳みそがいっぱいの脳筋ヒロインの恋『棗センパイに迫られる日々』

かみのるり 棗センパイに迫られる日々(なつめセンパイにせまられるひび) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:恋愛におけるプロテインは存在しないからか恋心が実感できるほど育つまで時間がかかった 筋肉をこよなく愛する日比華帆。高校入学早…

『さくらと先生』は両人とも3年間 変わらずに一生懸命な恋をしたことを ここに証します

蒼井 まもる(あおい まもる) さくらと先生(さくらとせんせい) 私的評価:★★★★(8点) 蛇足度:☆(1点) 理由:1話でも多ければ1話でも少なければ作品の空気が崩れていたのでは、と思うぐらい完璧 高校一年生になったさくら。学校までの坂道を自転車で登…

過去の失敗も後悔も いずれ自分を成長させてくれる養分になるから『高嶺の蘭さん』

餡蜜(あんみつ) 高嶺の蘭さん(たかねのらんさん) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★(2点) 理由:蛇足になりがちなライバルや当て馬の立ち位置が よく練られていて感心した。 勉強もスポーツもできてその上クールビューティーな蘭(らん)は、周りから“…

王子様の毒は、ヒロインへの強すぎる愛が体内で滞留したもの『王子様には毒がある』

柚月 純(ゆづき じゅん) 王子様には毒がある(おうじさまにはどくがある) 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:終盤で同じことの繰り返しがあって辟易したが、その展開は最終盤に必要だった とってもかわいいけれどちょっぴり頼りない、幼なじ…

同じ痛みを抱えていたから、同じ歩幅で歩けるから 気持ちは重なる『春待つ僕ら』

あなしん 春待つ僕ら(はるまつぼくら) 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:後半戦が残念すぎた。ヒロインが足踏みするターンは不要だし、彼女の成長が止まった。 本当の友達が欲しかっただけなのに……高校こそ脱ぼっちを目指して意気込んでいた…

前代未聞の官能小説家ヒロインが経験する一世一代の純愛物語 『桃色ヘヴン!』

吉野 マリ(よしの マリ) 桃色ヘヴン!(ももいろヘヴン!) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★★★☆(9点) 理由:恋愛イベントを全て終えた後の大学生編となる第2部は話の質も低下し、まさに蛇足。 女子高生でヴァージン……だけど 官能小説家やってます! 一…

秘密を匂わせてきたから、こちらが『青葉くんに聞きたいこと』が ある振りをしてあげる。

遠山 えま(とおやま えま) 青葉くんに聞きたいこと(あおばくんにききたいこと) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:試合中にヒーローは必ず不調になるし、ヒロインに近づいては遠ざけるなど内容に重複が見られた。 コミュ障でぼっちな高校生…

この家の あなた の隣が自分の居場所。それは神の眼が視る永遠の理『カモナ マイハウス!』

南波 あつこ(なんば あつこ) カモナ マイハウス! 私的評価:★★★(6点) 蛇足度:★(2点) 理由:RPGように次々とイベントが進み、読者を飽きさせない工夫に満ちている。 『隣のあたし』『青夏』の南波あつこ最新作! 昔住んでいた空き家に通う陽向は、あ…

『彼女はまだ恋を知らない』と甘く見ていた僕は、彼女の本当の強さをまだ知らない。

藤沢 志月(ふじさわ しづき) 彼女はまだ恋を知らない(かのじょはまだこいをしらない) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:☆(1点) 理由:全5巻と短い作品の中で、それぞれの登場人物の造形がちゃんとある。 町一番の屋敷に居候している高校生・空太。彼を日…

『王子が私をあきらめない!』し、私も王子をあきらめない! という幸せな両想い。

アサダ ニッキ 王子が私をあきらめない!(おうじがわたしをあきらめない!) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★☆(3点) 理由:ヒロインが素直になるまで少々 長いが、冗長の一歩手前で新展開を見せる。 IQ500、王家の血筋、石油王etc.数々の称号を持つ学園…

『私の町の千葉くんは。』2人いて、兄は私の初恋の相手、弟は私が初恋の相手。

おかもととかさ 私の町の千葉くんは。(わたしのまちのちばくんは。) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★(4点) 理由:封印された気持ちの解放手順など論理的な部分もあるが、結局 衝動に支配されている印象。 小野寺マチは、かつて通った母校で教える27歳…

ヒロインは恋に心を乱されるが、読者は雑な世界観に頭が混乱する『百鬼恋乱』

鳥海ペドロ(とりうみ ペドロ) 百鬼恋乱(ひゃっきこいらん) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:各巻末で匂わせる不幸な未来は全部 ヒロインの心の平穏のために否定される。 その日、ココが出会ったのは、あまりに美しい鬼の兄弟だった……。「…

転校したら転性して男装ヒロインでバスケ部に入ったけど逆ハーを満喫します『POWER!!』

清野 静流(せいの しずる) POWER!!(パワー!!) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:清野作品名物と言える闇イケメンの話が無駄に長い。当て馬にも ならないし。 名門男子バスケ部のエースが、女の子――!? 憧れの聖修学園のかわい~制服を着るハ…

きっと君の隣で過ごした日々のことを 青春と呼ぶのだと思う『放課後、恋した。』

満井 春香(みつい はるか) 放課後、恋した。(ほうかご、こいした。) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:中盤までヒロインが完全に姫ポジションで、ヒーローは思わせぶりなだけの展開(理由あり)。 個性もなくて学校で打ち込むこともない…

『となりのオトナくん』の部屋に入れてもらえなくなるのは敗退ではなく むしろ前進だお☆

るかな となりのオトナくん 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★(4点) 理由:当て馬っぽい男子生徒が2人いて、ページを割いたのに活躍の幅が狭すぎた。 パパと2人暮らしの莉々花。ある日、隣の部屋にスーツ姿のイケメン・日野耀二郎が引っ越してくる。仕事中…

『ちっちゃいときから好きだけど』大きくなったら もっと好き。この気持ちに果てはない。

春木 さき(はるき さき) ちっちゃいときから好きだけど(ちっちゃいときからすきだけど) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★★★★(8点) 理由:中盤の虚無は読者にとって地獄。世界観を広げる努力も度量もないように見えた。 「あたしはこんなにドキドキしてる…

妄想を生きる力に変換する『恋わずらいのエリー』さん のツイート集 #読者はフォロワー

藤もも(ふじもも) 恋わずらいのエリー(こいわずらいのエリー) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★★(4点) 理由:最終盤の展開には首を傾げる部分もあったが、初連載を本当に上手くまとめている。 地味で目立たない高校生活を送る女子高生の市村恵莉子。唯…

『神木兄弟おことわり』とは一度も言わない、美形兄弟との両手に花の同居生活。

恩田 ゆじ(おんだ ゆじ) 神木兄弟おことわり(かみききょうだいおことわり) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:連載の延長で2人の関係性が変化したのに、当初の構想を最終盤に使い回したような違和感あり。 高1の色葉(いろは)は、お母さん…

『三神先生の愛し方』は溺愛と一言で片づけられるような綺麗なものじゃない!?

【コミック】三神先生の愛し方(全8巻)作者:相川 ヒロ講談社Amazon相川 ヒロ(あいかわ ヒロ) 三神先生の愛し方(みかみせんせいのあいしかた) 私的評価:★★(4点) 蛇足度:★★★☆(7点) 理由:新しいイケメンの投入しか延命策がなく、終盤のヒーローの…

こじらせ男子の世界を広げるヒロインはクローズドサークルクラッシャー『甘くない彼らの日常は。』

野切 耀子(のぎり ようこ) 甘くない彼らの日常は。(あまくないかれらのにちじょうは。) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★(4点) 理由:こじらせ男子たちの家の事情は表面的に利用しているだけなのが不満。 高校生活初日に財布を落とした緑は、同じクラ…

殿様ヒーローが お気に召すのは猿ならぬイタチ(←愛称)『あつもりくんのお嫁さん(←未定)』

タアモ あつもりくんのお嫁さん(←未定)(あつもりくんのおよめさん(←みてい)) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★(2点) 理由:自分の人生を変える、2人で一緒の人生を選ぶため、徹頭徹尾 努力するヒロインが良い。 田舎で暮らす中学生の錦は、勉強が大…

あの日、あなたに近づきたいと思ったのは他の誰でもない自分の意思。『おはよう、いばら姫』

森野 萌(もりの めぐみ) おはよう、いばら姫(おはよう、いばらひめ) 私的評価:★★★★(8点) 蛇足度:☆(1点) 理由:最初から最後まで過不足なく内容が詰まっている。再読で発見・理解することが多い。 「丘の上のおばけ屋敷」と噂のある空澤家でワケあ…

『甘い悪魔が笑う』のは、おバカヒロインの言動ではなく 伏線回収を信じていた読者の落胆。

鳥海 ペドロ(とりうみ ペドロ) 甘い悪魔が笑う(あまいあくまがわらう) 私的評価:★☆(3点) 蛇足度:★★★★(8点) 理由:自分で張った伏線を作者は全無視。悪魔に嘲笑されるのは読者である。 さぁ、お召しかえですよ、お嬢さま――。ピュアピュアお嬢さま×…

自分の好きなこと、弱いところを相手の目を見て話せば、ほら『きみと青い春のはじまり』。

アサダニッキ きみと青い春のはじまり(きみとあおいはるのはじまり) 私的評価:★★★☆(7点) 蛇足度:★(2点) 理由:アサダニッキ作品は展開が予想以上に速いので全5巻という短さを感じないぐらい内容が濃い。 入学式以来、友達0(ゼロ)で誰とも話さず静…

丁稚(でっち)が鉋(かんな)の扱いを習熟する頃、2人の愛も結実する。『カンナとでっち』

餡蜜(あんみつ) カンナとでっち 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:ヒーローが半人前の大工のため自由な恋愛が許されず、恋愛描写の満足感が不足している。 カナヅチ愛でるイケメン見習い大工あらわる!!! しかも今日から同居!? ――カンナの家…

『私たちには壁がある。』なのに彼は何度も その壁を壊すために勇気と愛を示してくれた。

築島 治(つきしま はる) 私たちには壁がある。(わたしたちにはかべがある。) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★☆(5点) 理由:付き合うまではダルいし、付き合ってからは即物的で展開が早い。 「そんなに彼氏欲しいならさ 俺が付き合ってやってもいいけ…

『リビングの松永さん』が今日も「行ってらっしゃい」と見送ってくれることが私の幸せ。

岩下 慶子(いわした けいこ) リビングの松永さん(リビングのまつながさん) 私的評価:★★★★(8点) 蛇足度:★★(4点) 理由:中盤の展開が やや遅く感じられるが、それはヒーローの鈍感さと誠実さの証だろう。 親の事情で叔父が経営するシェアハウスに住…

『黒崎くんの言いなりになんてならない』と強気で反論する女性が、黒崎くんの好みです。

黒崎くんの言いなりになんてならない コミック 全19巻セット作者:マキノ講談社 Amazonマキノ 黒崎くんの言いなりになんてならない(くろさきくんのいいなりになんてならない) 私的評価:★★☆(5点) 蛇足度:★★★(6点) 理由:同じ当て馬が3回もヒロインに横…