サクラ、サク。
私的評価：★★★★（8点）
蛇足度：★★☆（5点）
理由：俯瞰して見ると大変よく出来た物語だが、告白しない理由を探す物語でもある。
目立たず、いてもいなくても変わらない存在だった藤ヶ谷咲（ふじがや さく）。咲は、ある日電車で「桜」という名前の人に助けられたことをきっかけに、自分も困っている人をほっておかないと心に決める。時は流れ、入学した高校で「桜」と呼ばれる男の子に出会って…!? ピュアで、切ない恋のつぼみが今、開きはじめる――！（1巻あらすじ）
140字総評
登場人物の誰もが思いもよらぬ方向から到来する恋心に戸惑い、その恋と向き合った作品。作者は複雑に絡まった想いの糸を丁寧にほぐし、恋をした全員が この恋愛や自分に胸を張れるよう 彼らを温かく導く。やや頭でっかちな作品だが最終巻で親友や幼馴染に託された役割が分かった時は本当に感動した。
基本データ
集英社 マーガレットコミックス 全9巻 全33話 ＋ プロローグ + 番外編 約1,768ページ
掲載誌：別冊マーガレット 2021年03月号－2023年12月号
告白 ： 26話／33話 （ 78.8％：される）
両想い： 33話／33話 （ 100％）
キス： 33話／33話 （ 100％）
性行為： 描写なし
エンディング：ハッピーエンド（時間経過なし。）
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画４分類：Ⅳ類 恋愛成就型
咲坂作品らしい恋愛成就に特化したグラフの形。状況的には中盤に告白の隙があるように思えるのが惜しい点。
※『少女漫画４分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト
