音 久無(おと ひさむ)
黒伯爵は星を愛でる(くろはくしゃくはほしをめでる)
私的評価:★★★☆(7点)
蛇足度:★☆(3点)
理由:日常の溺愛回から三角関係のようなもの、過去の事件やトラウマなど蛇足なく世界が広がる。
下町で花売りをするエスターは、母を亡くし、双子の兄とも離れ離れ…。「いつも笑顔でいれば、素敵な王子さまが現れるわ」 そんな母の言葉を支えにしていたある日、エスターのもとにヴァレンタイン伯爵が現れ、「貴女は今日から私の花嫁です」と…!? しかし、伯爵には別の顔も…!? 半吸血鬼のシンデレラストーリー!(1巻あらすじ)
140字総評
王道のシンデレラストーリーであり、助けた鶴が恩返しにくる童話であり、契約結婚モノやミステリ譚でもある作品。連載中に溺愛の裏に、人間と吸血鬼の関係性や吸血鬼間の派閥などを しっかり書き込み背景を作った作者の手腕に感嘆。直接的に守るのではなく遠くから間接的に見守る大きな愛情も見どころ。


基本データ
白泉社 花とゆめCOMICS 全12巻 全70話 + 番外編 約2,416ページ
掲載誌:花とゆめ 2014年01号-2018年09号
告白 : 3話/70話 ( 4.3%:される)
両想い: 34話/70話 ( 48.6%)
キス: 12話/70話 ( 17.1%)
性行為: 58話/70話 ( 82.9%)
エンディング:ハッピーエンド(時間経過なし。)
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。

50字分析
少女漫画4分類:Ⅰ類 標準型
告白を告白と思わない白泉社の鈍感ヒロインなので両想いまでが長いが、これはヒーローの言葉選びも悪い。
※『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト