藤沢 志月(ふじさわ しづき)
彼女はまだ恋を知らない(かのじょはまだこいをしらない)
私的評価:★★★☆(7点)
蛇足度:☆(1点)
理由:全5巻と短い作品の中で、それぞれの登場人物の造形がちゃんとある。
町一番の屋敷に居候している高校生・空太。彼を日々悶絶させるのは、屋敷のひとり娘・杏奈。まだ中学生の彼女を汚してしまう前に…まずは自分がどうにかなってしまいそうなその同居生活に、空太の知性も理性も陥落寸前。触れることは許されない…触れぬには生きられない…ここは――監獄だ!(1巻あらすじ)
140字総評
男性主人公目線で その家の お嬢様との ままならない恋愛が描かれる。連載1回で60ページ、最終回は120ページ掲載され細切れにならないで物語を堪能できた。10代の若き男女のエピソードが、やがて一世代上の過去と重なり、舞台となる屋敷の悲しい歴史が浮かび上がる構成が素晴らしく、脇役まで全て良い。
基本データ
小学館 ベツコミフラワーコミックス 全5巻 全14話 約1,000ページ
掲載誌:デラックスベツコミ 2013年秋の超!特大号-2017年10月号増刊
告白 : 10話/14話 ( 71.4%:される)
両想い: 10話/14話 ( 71.4%)
キス: 10話/14話 ( 71.4%)
性行為: 描写なし
エンディング:ハッピーエンド(時間経過:ラスト20数ページで数年以上が経過)
※『少女漫画分析』についてはリンク先をご参照ください。
50字分析
少女漫画4分類:Ⅳ類 恋愛成就型
グラフでは恋愛イベントが終盤の手前で起きているが、物語的には最後のシーンで本当の恋愛成就だと思う。
※『少女漫画4分類』についてはリンク先をご参照ください。
各巻感想リスト