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少女漫画と小説の感想ブログです

スクエニ系の男子高校生たちの日常を描いた漫画は、季節のイベント続きで白泉社少女漫画のよう。

虹色デイズ 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
水野 美波(みずの みなみ)
虹色デイズ(にじいろデイズ)
第01巻評価:★★☆(5点)
 総合評価:★★☆(5点)
 

夢みがちな妄想男子・夏樹、チャラくて女好きの智也、いつもニコニコ実はドSな恵一、空気読まないマイペースオタク・剛。なんだかいつも一緒にいて、楽しい毎日。高校生男子4人がお届けする、お騒がせな日常! 【同時収録】ある年とそれからの私たち/虹色外伝 夏太郎伝説

簡潔完結感想文

  • 彼女に勝手にキャラ付けされた夏樹、自分で濃いキャラ付けをする智也と恵一。マイペースの剛の優勝。
  • 読切から人気が出たが、最後まで読切のキャラ付けが足を引っ張る。彼らが健全な恋愛をすると思えぬ。
  • クリスマス回にバレンタイン回、勉強回とイベント回が目白押し。白泉社漫画のような日常回が続く。

4人の男子高校生が主役で面白さも4倍になるか は読み手次第、の 1巻。

本書の特徴として まず挙げられるのが男子主人公、いや4人の男子高校生たちを主役にして その日常を描いた作品。一応、主役は夏樹(なつき)ということになるだろうが、4人が仲良くワチャワチャやっている雰囲気こそ本書の価値だろう。
掲載誌は「別冊マーガレット」だが、私はスクエアエニックス系の漫画や大判コミックで出そうな内容だと言う印象を受けた。特に何が起こるでもなく、ただ振り返れば それが「青春」だったな、と思うだろうな、という何気ない毎日が積み重なっていく。

いつか一緒にテスト勉強をしたのも良い思い出になる。確かにあった幸福な日々が「虹色デイズ」。

4人が主人公と言え、それぞれに役割が違うので、4倍楽しめる可能性を秘めている。代表的なのが私が提案する「少女漫画4分類」の類型や恋愛方法の違いではないか。
いきなりネタバレっぽくなるかもしれないがメインは夏樹の「Ⅰ類 標準型」だが、智也(ともや)と恵一(けいいち)は物語のラストで想いが重なる「Ⅳ類 恋愛成就型」、そして剛(つよし)は交際の中で関係性を育む「Ⅲ類 男女交際型」だろう。
そして同じ類型である智也と恵一にも違いがある。智也は いわゆるプレイボーイで ちょっと俺様ヒーローが入っているが、1人の女性との出会いを通して どんどん その女性に夢中になる自分に気づく。恵一は性的嗜好的にも性格的にもSが入っていて、イケずな態度を取り続けるが そんな彼を一途に想う女性が彼の認識を変える。この2人の反対側、つまりはヒロイン視点で こういう恋を描いた作品は枚挙に いとまがないだろう。

少女漫画は あまり男性側からの好意の変遷が長期間 語られることはないので、珍しい視点である。読者自身の考え方とは ちょっと違う、男性が恋に落ち、恋を追う様子が分かる。少女漫画らしい優しい世界観だが、自分たち以外の立場からの もう一つの恋のバイブルと言えなくもない。


書は1話が読切で そこから何と全16巻まで長編化した作品。男子高校生がワチャワチャしている様子を見られるだけで、ありがとうございます!と歓喜の涙を流す人たちが多かったのだろう。

ただ1話や初登場のキャラ付けが濃すぎて、後々に邪魔になっている部分が正直あったと思う。分かりやすいキャラ立ちを目指したのだろうが、ネタ感が強すぎて私には受け入れられなかった。

大雑把に言えば品が感じられない。それこそスクエニ系の4コマ漫画だったら、その強烈なキャラ設定をオチに使えたりして笑いになるのだろうが、本書では至って普通の高校生がムチを取り持ってたりしても、自分の変わったキャラ設定に酔っているとしか思えず笑いにならない。それは女性キャラも同じで、キャラばかりが先行して癖が強い。逆にヒロインであるはずの杏奈(あんな)は大人しすぎて魅力や人間味が あまり感じられなかったりする。

本書の中にもオタクが登場するが、本書自体がオタクの考えそうなことの集合体に感じられた。似たような価値観ではなく、バラバラの趣味や性格を持つ4人が仲が良いという、ちょっとファンタジーな世界もオタクらしい優しい世界だ。最初にオタクを釣って、売れている実績を作り、オタク歓喜の声優陣でドラマCD、そしてアニメ化・実写映画化というメディアミックスで更に売れて、一般読者も巻き込まれていくという幸せな循環になった。でも だからといって それが本書が名作である証明にはならないが。


た4人が主役なんだけれども徹頭徹尾、内輪ノリが拭えない。こういう男子グループが好きな人が一定数いるのは確かなのだろうが、その人の新しい面を発見することも少なく、どのエピソードも全て1/4の濃度になっている気がした。ワイワイしている場面こそ本体なのだろうが、感想文のために要約すると内容の無さが気になった。

この最初からグループが出来上がっていることで受ける疎外感は、南マキさん『S・A』を連想した。私は主人公が異邦人ではなく既に世界に馴染んでいる作品だと どうも上手く入り込めないらしい。年齢など柔軟性の高い読者なら自然と仲良くなっていくのだろうが、私には騒がしいグループに入る余地が無いように感じられた。どちらの作品も読切が原点であるため、登場人物が多いとグループ成立や個々人に焦点を当てるだけのページ数が無かったのは分かるが。


ストに関する感想になるが、どうも4人の幸せを均質化しようという動きが気になった。4人が4人とも彼女がいることを幸せの基準にしているように思えるし、進学先も出来るだけ離れないようにして、4人の幸せに差が出ないようにしているのが気になった。それは作者のキャラへの愛なのだろうけど、違ったはずの個性が どんどん同じように見えてしまった。主役が4人もいることのメリットを活かせず、4人に同じ幸せを与えることに夢中になってしまったのではないか。進路について描くのなら現役の読者に 人生の進み方は1つではない、という部分も描いて欲しかった。失恋して高校生活を終える人がいてもいいし、専門的な道に進んでもいい。歴然とあったはずの成績の差もなくなったり、疑問の多い終盤だった。

恋愛に関しては剛以外の3人の恋愛成就を最後まで引っ張る形にするために、中盤は中弛みも感じた。もうちょっと恋愛成就の速度を変化させたり、上手く抑揚をつけられなかったのか。ここも長編化、均質化の弊害を感じた。


校1年生の羽柴 夏樹(はしば なつき)は、交際1か月の初彼女と迎える初めてのクリスマスデートに浮かれていた。
だが片倉 恵一(かたくら けいいち)と松永 智也(まつなが ともや)は冷たい。クリスマス、恵一は自分と(危ない)趣味の合う女性と約束をしていて、智也は5人の女性と交際を同時進行していて2日間でも身体が足りない。2人はそれぞれに楽しみがあるから、恋愛初期の夏樹になんて構っていられない。

1話では剛が ほぼ登場しないが、剛は他の3人には出来ないことを多く任される美味しいキャラ。

恵一と智也は、ちょっと この設定が邪魔。智也はモテモテヒーローが1人の女性に夢中になるパターンとして片づけられるが、恵一は彼女でもない女性と性的嗜好を満たすために行動している。高校1年生にして歪んだ性癖の持ち主なのに、この後 長期間に亘って彼女(または「趣味」の合う女性)を作らないのはファンタジー過ぎる。箍が外れた人が 大人しくしていられるとは思えないが、長編化に当たって漂白されていく。それは智也も同じ。隠れて秘め事をしている様子もなく、設定を持て余す。そして この設定によって、私は その後、この2人に関しては どんな純粋な気持ちが描かれても いまいち信じ切れなかった。

もう1人の主要キャラ・直江 剛(なおえ つよし)は1話では ほとんど登場しない。1話では予想外のオチ担当だ。


樹は姉2人に母1人という女系家族で育っている(しかも全員 水商売)。この設定から夏樹は、ろびこ さん『僕と君の大切な話』の東 司朗(あずま しろう)くん ばりに女性への偏見が植え付けられているかと思いきや、彼は純朴なまま。むしろ家庭環境の反動で清純派の女性がタイプになっている、まぁ反面教師という影響は受けているのだろう。

夏樹は初彼女を有害な友人2人が顔見知りになったことで、後日 恵一と智也が、ファストフード店で偶然 居合わせた夏樹の彼女が女友達に夏樹とは金銭目的の交際だと話しているのを聞いてしまう。どうやらブランド品の時計(夏樹の姉の おさがり)をしていることから、夏樹が お坊ちゃん だと勘違いしたらしい。夏樹は純朴だから彼女を信用し騙されてるようだ。

だが心配して真実を話した2人に対し、夏樹は反発する。自分の彼女を信用したい気持ちと、いい加減な交際をしている彼らを信用ならない気持ちが合わさり、端から話を聞き入れようとしない。この第1話に剛が登場しないのは、夏樹の信用度が少し高いからだろう。剛から話を聞かされたら、夏樹の心が揺らいでしまう。だから最初から排除された。もし読切で作品が終わっていたら、剛は顔も見られない幻のキャラとして終わっていたのか。


がクリスマス当日、彼女は自分で高級ホテルのレストランを予約し、料金だけを夏樹に払わせる魂胆を隠さなくなる。自分との価値観の違いを感じた夏樹は、まず自分で悩んで選んだクリスマスプレゼントを彼女に渡す。だがリーズナブルな商品を前に彼女は落胆し「好みじゃない」と突き返そうとする。そしてブランド物など もっと いい物がいい、と いよいよ本性を現す。

そんな彼女の要望を初めて拒絶した夏樹だったが、彼女は そこで夏樹に見切りをつけた。金の切れ目が縁の切れ目の典型である。
そうして駅前広場(?)のクリスマスツリーの下に涙と鼻水を垂らす夏樹に、カラオケ店のティッシュを差し出す女性がいた。夏樹はサンタの衣装を着た 寒そうな女性に、不必要になったマフラーを渡し そして立ち去る。

クリスマスを前に友情、そして当日には愛情も崩壊した夏樹だったが、彼は恵一と智也にバッタリ会う。どうやら智也は実は5人の女性が結託していて彼の方が遊ばれていて、恵一は自分の技量が足りずにフラれたらしい。自分で思うほど女性から求められていないらしい。こうしてロンリーホーリーナイトになった3人は友情で失恋の傷を癒す。

一方、1話では顔を出さずに終わる剛はクリスマスに彼女が出来たと驚きの報告する。そして夏樹は自分がバイトサンタに渡したマフラーをしている女性を校内で見つけるのだった…。恋の予感を残して読切は終わる。


載開始の2話からは そのマフラーの女性との交流と剛の顔が初めて見られる。

夏樹は あのマフラーをしている子を校内で探していた。ある日、恵一の兄である片倉(かたくら)先生に夏樹は日直の頼みごとをされ、数学教員室に入る。そこで出会ったのが あのマフラーの彼女だった。

だが顔を合わせても その女性は夏樹に反応せず、むしろ片倉先生と怪しい雰囲気を醸し出す。どうやら この小早川(こばやかわ)という女子生徒は事情があって たまに片倉先生のいるこの教室に来るらしい。

他の3人にカラオケボックスで恋愛相談をする夏樹だったが、そこに店員として小早川が現れ、彼女が学校で会ったことを覚えていて夏樹は自己紹介をする。それで夏樹は完全に恋に落ちる。恋のフラグは早々に立つのが この作品。もう少し恋に落ちるまでのプロセスを大事にして欲しいが、4人主役体制では各人に まとまった時間は与えられない。

カラオケボックスで小早川がピンチになり、夏樹が助け出そうとするも全てにおいて格好がつかなかった。赤っ恥をかいて落ち込む夏樹だったが、後日 数学教員室に入ると再び小早川が寝ていて、彼女は先生と寝ぼけて呟き、泣き面に蜂。彼らの関係を一層 疑い落ち込む夏樹だったが、そこへ小早川が教室に顔を出す。

彼女は夏樹がクリスマスにマフラーを渡してきた人物であることを知り、それを返却しに来たのだった。そこで夏樹はマフラーの由来とクリスマスの悲しみを語る。もう小早川に対しては隠し事も恥も全て出し切ったか。

小早川はカラオケ店での夏樹のヒーロー行動に感謝を述べて立ち去ろうとするが、夏樹は気になっていた片倉先生との関係も聞く。すると小早川は鼻炎持ちで薬の副作用で眠たくなる悩みを抱えていて、保健室に行きすぎて気まずいから数学教員室を使っているという。小早川が鼻炎持ちという設定もこの後出てこないし、この後どっかで眠ることもない1回きりの設定である。そして片倉先生に頼む経緯も、先生が1人の生徒だけに許可を出す理由も いまいち分からないまま。この後、小早川が片倉先生にだけ心を許しているような描写もないし。もうちょっと説明が欲しかったところ。

最後に小早川は彼氏がいないと言い残し、今度こそ立ち去る。疑いが晴れただけだが、夏樹には大きな前進にも思えた。どうやら夏樹のペースでは この恋の先は長そうである。ちなみに小早川の名前は杏奈(あんな)と言う。以下は彼女を杏奈とする。


いてはバレンタイン回。
夏樹の純情は他の3人(主に智也に)からかわれる。杏奈も天然だから、言われるがままに夏樹にスキンシップしたりして夏樹を翻弄する。そして彼の口から夏樹が小早川のチョコが欲しいという話が伝わってしまう。

そんな智也に天罰が下るのが、杏奈の友人の まりちゃん が登場してから。初対面の まり に智也はプレイボーイモードで接するが、キモいを連呼された挙句、ツバを吐きかけられる。まり は男嫌いらしく、智也以外にも どんな普通の会話でも噛みつくように返答している。

このツバも本書を受け入れられない要素の一つ。漫画的表現なんだろうけど、初対面からツバを吐くような人間は好きになれない。これは男性なら いきなりキスをするぐらい意味が不明だ。ただし第一印象最悪な出会いというのは少女漫画の王道パターンでもある。

バレンタインは、剛が彼女から手作りチョコを所望されていることもあり、夏樹は 貰えないのなら作ればいいじゃないとばかりに、逆チョコをすることになる。

智也・恵一・まり の3人は登場2ページでの言動で第一印象 最悪。過剰なキャラ付けキモい。

してバレンタインデー当日。夏樹は勇気を振り絞って杏奈のクラスに行く。まり に杏奈を呼び出したいという旨を伝えると いきなり押し倒され、そしてチョコを強奪される。チョコは奪われたが、その後に会った杏奈に友チョコを貰った夏樹。どうやら まり の不機嫌は この辺に理由がありそう。

まり は夏樹のチョコをゴミ収集の場所で捨てていた。まり は杏奈を特別に思うあまり、彼女に近づく者も敵と見なしていた。怒りと焦りのあまり泣き出す まり だったが、そんな彼女に智也はキスをする。「俺様(勘違い)ヒーロー」らしい行動だが意味不明だなぁ。智也自体が俺様ヒーローのパロディやアンチテーゼとしての役割があったら面白かったが、本書は俺様ヒーロー作品の表層を なぞるように既視感のある展開を見せていく。

智也はプレイボーイ感覚で泣いている女性にキスをしたのかもしれないが、相手は男嫌いと知った上でするのが罪深い。そして行動が先に出て、その後に智也は まり をかわいいと思う。要するに本能が訴えたのだろう。相手の事情など知らない、読者が驚くような展開が見せられれば、俺様ヒーロー作品は成立するのだ。

まり のツバ吐きは智也と違って性暴力ではないが、暴力的である。何かの罪で逮捕されるであろう。敢えて この行動の意味を考えると、ただ他の男性には暴力的な言葉は吐いても ツバは吐かないので、とても好意的に捉えると、ツバは まり にとって「マーキング」なんじゃないかとも考えられる。智也が本能で動いてキスしたように、まり も自分の第六感が働き、出会い頭にツバを吐いた。これ以降も本当的には惹かれるが、男性を好きにならないと信じる自分との葛藤が生まれ、そのストレスがツバになってしまったのではないか。うーん、この擁護は無理があるか…?


盤は時間経過が早く、学年末の3月となる。剛を除く3人は期末試験の成績が悪く追試となる。片岡先生は このままでは留年危機だと彼らに伝える。

彼らは「最高得点」が20点台という人たち。そこで剛と その彼女が先生役となり1泊2日の勉強合宿が開催される。この回で剛の彼女こと浅井 幸子(あさい ゆきこ)が(写真以外では)初登場となる。最初は黒髪だった幸子(通称・ゆきりん)が髪を染めたのは、今後も考え、まり と外見を少しでも離すためだろうか。男子も3色に髪色が分かれているので、女子メンバーも被らないようにという読者への配慮もあるだろう。お陰で 顔的には似ているように見えても混同したりはしない。これは良い選択だ。

そして剛は もう1人、教師役として杏奈も招待していた。夏樹にはサプライズ人事。自分がバカだと知られてしまったが、彼女との勉強は楽しい。午後10時を過ぎ、女性陣は帰宅することになり、剛は ゆきりん を、夏樹は杏奈を送ることになる。

黒髪萌えの剛は ゆきりん が髪をオレンジ色に染めたことを不満に思っていたが、なんだかんだ ゆきりん のペースに押し切られ、それを認める。読者にとっては オレンジ髪ではない ゆきりん が違和感があるが、剛は逆なのだろう。でも小さな不満があっても 一緒にいると それを忘れてしまうのが このカップルの良いところ。

夏樹は杏奈との会話に悩むが、2人でコンビニ前で並んで休憩することになる。そこで友達の少ない杏奈にとって今日のような大人数での集まりは新鮮だったことが語られる。勉強会だが楽しかったと言ってくれる。それに対し夏樹は杏奈への好意を滲ませる発言をするが、自分で言って自分で照れるばかりで、恋に疎い杏奈には伝わらない。奥手×鈍感は、ある意味で最悪の組み合わせだろう。
しかし駅で別れる際、杏奈も2人でいれて うれしかった と言ってくれる。無自覚だが、どうやら夏樹を悪くは思っていないらしい。彼らなりの歩みで この恋は進んでいく。


「ある年とそれからの私たち」…
友人に騙された合コンで出会った茜(あかね)と森田(もりた)。そこから たまに連絡を取り気の置けない男友達という関係になるが、彼が自分を好きだと分かり、あっという間に両想い。
それから季節は移ろい、2人は受験生となり、進学後の遠距離恋愛が判明する。遠距離になる際も森田は淡白で、茜は常日頃から感じていた温度差を まざまざと感じる。だが しっかりと森田も茜を愛している。その表現が苦手なだけである。そこで茜にも分かるようにキスをする。口下手な部分はキスでカバー。こうして遠距離も見事に乗り越える。

なんだか再読すると未来の あの人と あの人の話のように思える。内容的には事実の羅列ばかりで あまり漫画的な楽しい部分が少ない。人物描写の掘り下げの弱さが本編ともども気になる。