《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

影野は死なない 光永を死なせない だって 共に生きていくんだろ?

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北川 夕夏(きたがわ ゆか)
影野だって青春したい(かげのだってせいしゅんしたい)
第2巻評価:★★★☆(7点)
  総合評価:★★☆(5点)

胸キュン☆こじらせ少女・影野の青春、クライマックス! 動物園に行ってから、光永さんにドキドキがとまらない影野。ある日、光永さんに告白される幸せな夢を見た…と思っていたら、なんと現実だった…!!!光永さんを想うあまり、こじらせが大暴走する影野のたどり着いた青春とは!!? すべての非リア充リア充に捧げる♪ 学園青春ラブコメ、第2巻!

簡潔完結感想文

  • ついに両想い。自分なりの方法で影野は光永を一生お守りします。
  • 物語のクライマックス。お泊り回からのお別れ回、そして最終回。
  • いい最終回だった。でも、あと9巻続く本編。蛇足の足音がする…。


全11巻だけれど2巻完結漫画といっても間違いではない、このマンガ。

というのも本書は2014年2月号の掲載(2巻終了時点)をもって一旦完結したけれど、同6月号から何事もなかったかのように連載が再開されている(らしい)。

それは多くのファンが2巻の結末に、これまでの影野の頑張りにエールを送ったからだろう。
ただ、この連載を、影野という人物を絞り出した作者に連載を持たせる編集部の意図もありそう。
にしても、この続きがこんなに長くなるとは思わなかった。
だって2巻で全て出し切った感じがするから…。


段々と共に時を過ごすことを意識していく影野と光永
一緒にいて楽しい、その気持ちの正体は…。

しかし好事魔多し。
その気持ちの前に立ちはだかるのは、テスト、じいちゃん、金欠、屋上に吹きすさぶ風、そして女生徒たち。

この中では「じいちゃん」が良いですね。
夏休みを一緒に過ごすには補習を回避しなければならなくなった成績下位の影野。
急に何用か分からない眼鏡を掛けた光永のドS勉強会の成果もあって補習は回避できたけれど、光永は夏休みの期間中、じいちゃんの看病のため北海道に滞在することに…。
この北海道のじいちゃんの存在は勉強会の途中でも明かされており、思わぬ形で伏線となっているのに吹き出してしまった。

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光永の無駄なお色気シーン。
また勉強会で言えば、女子の面前で着替え始める光永にドキッとした。
露出狂なのかな、影野をまだ女性として見てないのかな、天然なのかな、誘ってるのか、色々な意味でドキッとする。
しかし光永はやられ役がお似合いですね。
普段が割と強気なので、弱ったり傷ついたりしてる際はギャップが生まれて、いいんじゃないでしょうか(笑)


実質的な最終回の8話では、振り幅の大きい展開。

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最終回に向けて、ハッピーエンドの準備は整ったはずだが…。
成り行きで旅館の一室で一夜を過ごす男女。
そこで問われる恥は据え膳食わなかった男の恥ではなく、そんな展開で頭がいっぱいだった影野の恥。
そこからの影野の逆ギレは論理が飛躍し、意味の分からないものだったけど、光永も理解しがたいと思ったからこそ、一切の交際を解消しようと提案したのだろう。
落ち込む影野だったけれど、一つだけ残った行動原理、それが光永さんをお守りする、ということ。
それがあれば彼女は、無敵だ。
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固定観念で物事をとらえる影野に光永は…。
本当に本書の女子生徒たちは品がないですね。

憧れが高じてか光永に対しても着替えを盗撮したり、私物を窃盗しようとしたり、下駄箱に悪口を書いたりする。
光永を巡る悪行から人知れず彼を守ろうとする影野。

しかし結果的には拉致監禁される。
光永も影野も学校生活なんて送らなくてもいいんじゃないか、と思うぐらい陰湿だ。
影野だって時々そうだが、どうも作品全体に理性や知性が足りなさすぎる気がする。
掲載誌やレーベルを知らずに読んだら小学生向けの雑誌連載だったのかな、と思うかもしれない。