《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

何でもないような事が 幸せだったと思う 次巻『失われた光永を求めて』。

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北川 夕夏(きたがわ ゆか)
影野だって青春したい(かげのだってせいしゅんしたい)
第10巻評価:★★★(6点)
  総合評価:★★☆(5点)

ついに高校最後の夏。影野は光永さんとデートをしたり、麗奈たちと海でパリピポしたりとリアルが超充実♪ そしてさらに夏休みのとある晩、影野は光永さんのお家にお泊まりをすることに! だけどこのあと、信じられない事件が2人を待ち構えていて――!? 光永さんの影野愛、炸裂☆ ラブラブすぎる2人に胸キュンしまくりの第10巻!!

簡潔完結感想文

  • 高校生活も漫画もいよいよカウントダウン突入。最後の日常回です。
  • ドキドキ同衾。火照った身体の光永にエロスのスイッチが入ります!
  • 作為的クライマックス。最大の試練は交通事故、転校⁉ ではなく…。


『影野』もいよいよ最終盤。
終わりの予感を持ちながら読んでいるので、作中は夏休み中で夏真っ盛りなのですが、どこか秋風が吹いているような一抹の寂しさを常に感じてしまいます。

10巻は、受験生・光永と息抜きのデートして、夏休みに友達と遊びに行って、光永姉の結婚式があって、という内容です。
以上です、と感想文を締め括ってしまいそうになるほど、ちょっとした日常回が収録されている。

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確固たる関係性が一瞬にして崩れ去るなんて、この時は…。
影野と光永は二言目には結婚とか共に生きようとか一足飛びの発言をする安定路線で、もう二人が道に迷うことはなさそう。
それに前巻『9巻』あたりから思っていたが、影野が作中で成長しすぎて『影野』を内部崩壊させている気がする。

この『10巻』で影野が起こしたトラブルといえば穴に落ちたぐらいなもの。
それもありがちな展開だ。
『影野』っぽさは影を潜めて「野」しか残らない。
影のない、ネガティブをどこかに置き忘れた『影野』は、はっきり言って毒にも薬にもならない。

メイクに時間かければ男の人にナンパされちゃううし、友達もたくさんできて、何よりも彼氏もいらっしゃる影野さんは、どうやらリア充になられたようです。
もういっそ爆発しろ!と、取り残された私たちは友達を失った感覚を味わいながら、彼女を呪い始めるのだ…。

…と思っているところに青天の霹靂。
10巻は丸々前振りで、嵐の前の静けさだったわけですね。
最後の4ページは思わず声を上げてしまうような驚天動地の急展開。

かねてより、もっと振り切ったギャグを切望していた私ですが、これは全くの予想外。
もう発想が別次元だ。
あれで死ななかっただけ幸運かもしれませんね。
死んだら後世の笑いものです。
唖然としながらも、次巻の引きとしては最強の展開。
果たして影野は光永と共に生きることはできるのだろうか…。


10巻で結婚式を挙げる光永姉。
てっきり女子大生だとばかり思っていたが、一体いくつの設定なのだろうか。
姉弟そろって地味メガネに惹かれるのは光永家の遺伝子か。
すると光永母が綺麗という事は、現時点で未登場の光永父は地味メガネなのだろうか(読了してるので知ってますが)。
それはまた別の話。

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本当に、この次に結婚しかねない光永と影野の仲。
でもはっきり言って光永姉の結婚しなんて前座であります。
光永両親と姉を家から追い出す口実にすぎません。
誰もいない自宅に光永は影野を誘う。
交際開始から2年以上、遂にこの時が…。
もう色々見られますよ。
顔を赤らめ服をはだけさせながらネクタイを緩める光永、影野の目前で服を脱ぎ息を乱す光永、作者の謎の画力向上により筋肉増し増しの光永、影野が身体に触ると敏感な反応を見せる光永、一つのベッドの中で影野を優しく抱きしめる光永、そして朝チュン
こうして一夜を共にした二人は将来の約束を交わすのだった。
この文章、悪乗りが過ぎますね…。
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無駄な色気と画力を振りまいて 影野(と読者)を翻弄する光永
いよいよ次が最終巻。何だかんだで記憶に残るカップルですのでお別れが悲しいです。
えっ、そっちのお別れの意味もあるの⁉