《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

朝の情報番組 ファスナーを閉める擬音 圧縮ファイル拡張子 血の繋がった父 それがジップ。

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時計野 はり(とけいの はり)
お兄ちゃんと一緒(おにいちゃんといっしょ)
第4巻評価:★★★☆(7点)
  総合評価:★★★☆(7点)
 

あいかわらずの宮下ファミリーの前に突然現れたジゴロなオジサマ。一体何者? 桜を恋人にしたいと言い出し…!? 桜ラブのお兄ちゃんズは大慌て!! 高校生編はお人好し桜ちゃんがサッカー部のマネージャーに!! 描きおろしも充実。

簡潔完結感想文

  • 偶然入ったカフェの店長が桜に求愛。お兄ちゃんたちは全力で阻止するのだが…。
  • それぞれ写真を見てから様子がおかしい店長と正。そこに隠された真実とは…。
  • 高校生になった桜はサッカー部の面々と関りを持つ。一応、鈴木くんも含めて。


物語の大きな山場の4巻。

偶然入ったカフェの店長(30代)はなぜか初対面の桜に執着を見せる。
年齢が20歳以上離れた女の子に興味を持つ店長こと深沢(ふかさわ)氏。
出会いからずっと深沢に引っ張りまわされる桜だが、でも不思議と嫌悪感は持たない。
だが、この深沢氏には重大な秘密が隠されていて…。

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桜が ユーカイ されて 宮下4兄弟 緊急招集
11巻で完結後に読んでいる私からすると、4巻とは意外に早い桜の実父の登場でしたね。
4兄弟の女っ気の無さを一気に補填するかのような、女ったらしぶりを見せつける深沢氏。
桜との関係が分かってから、一緒に暮らそうとか、文子(ふみこ)さんの分まで罪滅ぼしするよ、などと言い出さなくって良かった。
桜ちゃんの教育上良くない環境でしょうから。

そしてこの深沢氏、血縁関係だけでは結構重要な人物だが、
世代の違いや問題の複雑化を回避するためか、物語上では かなり ないがしろにされている。
彼が出しゃばったら4兄弟の影が霞んでしまいますもんね。
今後彼は適切な距離を取って桜と関わっている。


彼が桜の中学卒業前後のタイミングで登場したのは、子供時代の終わりの象徴としてでしょうか。
義務教育も終わり、ある意味で生き方を自分で決め始めなければならない桜が、
誰と暮らすのか、その人とどう関わって生きるのかを決めさせるタイミングでもあったのでしょう。

ここでは深沢氏と暮らすという選択肢もあり得たのかな。
それでもお兄ちゃんたちは笑顔で見送るんだろうな、と想像しただけで泣けてくる。


物語では桜に今更「君の父親だと名乗る気はないんだ」と今まで認知もしなかった罪悪感から桜に背を向けた深沢氏。
まぁ本筋とは関係ないので省略されてるんでしょうけど、深沢氏は桜の養育費とか払うようになったりするんですかね。
推定の父親であって、戸籍上は全く無関係だろうし、払う義務はないのだろうけど、そこに誠意を見せたのか気になります。

そして この深沢氏、36歳という若さにして「100店舗以上あるカフェ・チェーンの社長」らしい。
DNA鑑定して裁判で争えば大金が舞い込みそうだ(笑)

もし深沢氏に何かあったら桜に遺産が入るんですかね。
これも戸籍上は無関係だから無理か。
桜も望まないでしょうし、深沢氏の派手な女性関係からして隠し子を名乗る人も多そうだ。
じゃなくても桜はお兄ちゃんが一生 養ってくれそうですもんね。

金銭関係では4兄弟のお金の管理も気になりますね。
正(まさし)は弟たちから金銭は受け取らなさそうですね。
お金を派手に使うイメージのない皆さん。
剛(つよし)は開店資金として、隆(たかし)は堅実に貯蓄ですかね。
男4人で独立もせず家に居続ける兄弟はちょっと怖いかも。
桜がいて対外的にも言い訳が出来て良かったかもしれませんね。


さて高校に進学した桜ですが、お兄ちゃんたちは相変わらず。
自由な時間が多い正や剛はともかく、同じ学校の教師でもなくなった隆まで、いつでもどこでも駆けつける過保護仕様は変わらず。

高校でもサッカーを続けている最下級生・鈴木くんの大変さを見かねた桜は怪我した女子マネージャーの補佐の意味もあり手伝いを申し出る…。

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桜のサッカー部 臨時マネージャー就任に激しく動揺する皆さん
お兄ちゃんたちに囲まれているお陰で、着替える男子たちにもワガママを言う生徒にも動揺しないで行動できる桜。

ここからこの後、完結まで末永くお世話になるサッカー部の面々も一挙に初登場です。
マネージャーの音々(ねね)先輩は、序盤だけ意図的に、美人だけど性格のキツい人として描かれてますね。
高校生になったこともあって、そこかしこで恋模様が見られるようになります。
ただし、鈴木くんを除いてね(笑)


「ヒミツの扉のくぐり方」…
双子の姉弟 千香(ちか)と祥平(しょうへい)。
女子校と男子校に通う二人はある朝、「私たち・俺たち入れ替わってるーー⁉」を経験する。
祥平の身体で堂々と憧れの王子様を探しに男子校に潜入する千香だったが…。
女装や意識の入れ替わりで、男の子が男の子にトキメくのは時計野作品ではお馴染みですね。
自分の性的嗜好に無駄に悩まされる人々がいる一方、今回は本物も登場させている。
身体は弟、心は女の私と二重に貞操が奪われるところでしたね。未遂でよかった。