《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

君は僕に似ている 顔も性格も あんなに一緒だったのに さぁ、デスティニープランに従おう。

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北川 夕夏(きたがわ ゆか)
影野だって青春したい(かげのだってせいしゅんしたい)
第4巻評価:★★★(6点)
  総合評価:★★☆(5点)

光永さんとのおつきあいも順調な影野。だけどファーストキッスはまだまだの2人で!? どうなる、影野のファーストキッス!そして、強力な女ライバルが登場!?さらに、なんと影野にモテ期が!!? こじらせれば、こじらせるほど青春!影野的(?)超リア充☆ライフな第4巻!!

簡潔完結感想文

  • 前半は夏休み。1年前お預けになった光永との夏。キスはお預け⁉
  • 後半はモテ期。まさに影野がモテてどうすんだ。沼にハマってみる⁉ 
  • 初キス回。でも、これはノーカウント。何と相手は光永じゃない⁉


気が付けば光永と正式な交際を始めてはや半年以上が経っている影野。
その間にトラックにひかれそうになったり崖から落ちたり、と普通のカップルなら経験しないサバイバルな日常を繰り広げている二人ですが、実はまだキスもしていない関係。

その事を(一応の)女友達・麗奈に指摘され、影野は急にキスを意識し出す
。意識すると空回るのが影野の運命。
求めよ、さらば与えられ「ぬ」。
色気とは程遠いところにあると自分の容姿や行動を反省する影野だったが…。


交際期間が長くなったせいか、二人の交際の形が見えてきたような気がします。

突発的なハプニングや他人の言動に悩まされても、それを乗り越えるだけの力が二人にはあって、トラブルの嵐が去った後で、二人で互いを労り、思い返し笑える仲になってきたのではないでしょうか。

それに光永が影野を罵倒に近い激励する場面も少なくなってきましたね。
それも信頼の証拠じゃないでしょうか。
男女の仲は進んでいないけれど、二人の仲は他のどのカップルにも負けないぐらい確実に深まっているのが感じられる。

影野は自分が光永に不相応だという悩みから脱却できていないが、光永光永で影野という存在にドギマギしている描写がいくつもある。
本書のメインとなるキスを巡る問題だって、より悶々としているのは光永である。
だけど影野が無意識だからこそ上手くいっているのであって、意識し出すと堂々巡り、というのは彼女の宿命である。

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光永はファーストキスじゃないのだろうか…?
4巻から登場するのは男版影野というべく存在の沼田くん。
この影野と同類の登場人物というのは目の付け所が良いですね。

予測可能な展開として、光永の元カノ問題や、影野を好きになる人の登場はあるとは思っていましたが、まさかこういう人物像とは。
もっと軽薄で学校のモテ男が影野と知り合い、彼女の魅力に徐々に、でも確実に惹かれてしまうという展開だと考えていた。

さて沼田くん、影野と精神的な双子ともいうべく存在で、思考や価値観が一緒。
二人でいることが自然で、影野も空回りしない。
そして沼田くんは影野に好意を持っている。
少女漫画的にはとても地味な絵面になるが、現実的には彼氏や結婚相手にするなら申し分のない相手だが…。

そんな沼田に対する光永の一連の動きが良いですね。
自分の彼女と親しくする者への嫉妬、彼女を守るための行動と対決宣言。

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まさかの影野を賭けた対決が勃発。モテ期⁉
本当に光永は感情を素直に出す子になりましたね。
少し子供っぽいぐらいになった気もするが、影野を大切に思う気持ちが前面に出るようになって、少女漫画の相手役として申し分のない存在になっている。
その言葉も熱情を秘めてます。
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勝負に勝ち、そしてアフターフォローも万全の光永様。
そして対決後の沼田に対する光永の行動はとても粋で格好が良い。
でもよく考えれば光永にはネガティブな人の気持ちのコントロールなんて日常茶飯事でお手の物なのかもしれない。
あの後、吉川さんに会わなければ沼田の惚れっぽさは光永に向かったかもしれない。
そして沼田の一生懸命さに触れた光永は、影野の時と同様に惹かれていき…(笑)