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猿ぐつわがはずれた日 (幻冬舎文庫)

猿ぐつわがはずれた日 (幻冬舎文庫)

そば、犬、タコ、お局、山岳、健康、前世についてなど。もたいまさこが個人生活に於ける感想などを、最もやさしく懇切に説き、明日への明るい希望を持てるように執筆した一人一冊娯楽の宝典。運命の鍵は本書の中にある。


「やっぱり猫が好き」の長女・かや乃役で(私の中で)お馴染みのもたいまさこさんのエッセイ。次女役の 「室井滋」さん・三女役の「小林聡美」さんのエッセイに比べると笑いが少ない。ただ私はこのエッセイは名エッセイだと思う。
本書は下町生まれのもたいさんの気質がよく表れている。時にカイロプラスティックの従業員と、時に居酒屋の店員さんと仲良くなって、旅行や壮行会をするのは女優という肩書きではなく、彼女の人間性だろう。お父様が亡くなったときのエピソードは本当に切ない。こういう文章をしっかり書けるのはすごい。しかし本当に驚いたのは、エッセイ執筆時(今はどうだか分からないけれど)もたいさんの所属する事務所は女優二人(もたいさん・小林聡美)と社長と一人きりの社員という計4人で動いているということだった。本当に小さい事務所なんですね。がんばれ二大女優☆

猿ぐつわがはずれた日さるぐつわがはずれたひ   読了日:2002年10月21日