《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

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がんさく (幻冬舎よしもと文庫)

がんさく (幻冬舎よしもと文庫)

ギャラ交渉、お金の遣い方といった「金の話」、修羅場のことや昔の青い恋などを記した「女の話」、親父のこと、親父になった自分の心境など「子の話」、デビューからの軌跡、相方のことなどを書いた「笑の話」…。一九九七年、社会現象の中心にいた「ダウンタウンの浜ちゃん」が敢えて、本名でありのままを綴った、「濱田雅功」のホンマの話。


浜田さんが「茺田雅功」の本名で発表したエッセイ。前回のエッセイ『読め!』から間を措かずにに読んだのもあるけれど、はっきり言って内容がかぶり過ぎかな、と思う。もちろん全ての話が、という訳ではないけれど、どうしても2回同じ話を繰り返されている感じは否めないのが残念です。どうせなら全く違う切り口で書いて欲しかったな(どんな切り口か想像できませんけど…)。では面白かった回の感想を。
笑ってしまったのは「家の中でオレ、泣くんです!?」での夫婦の機微。浜田さんが夫婦でテレビ番組「はじめてのおつかい」を見ている時、思わず目頭が熱くなってきてどうしようかと思っているその時に限って、妻・小川菜摘さんが顔を向けてくる。浜田さんが照れ隠しで「何やねん?」と言葉を投げると小川さんは、「もうそろそろ泣いてんのとちゃうやろかと思って」と答える。フフ、これって三谷幸喜さんのエッセイ『ありふれた生活4』で読んだ三谷夫婦の話と一緒!(ちなみに三谷夫婦の場合は、三谷さんが誕生日プレゼントに感激してウルッときた時に、それを察知した妻・小林聡美さんが「今、泣きそうでしょ? 泣いてもいいのよ」というもの)。夫婦とはこういうものなのかしら、と羨望に近い感情を抱きました。また本好きとして気になったのは、浜田さんが本を頻繁に読む事。失礼ながら意外でした。
他には「客も笑いの質を上げて欲しい!」の回に強く頷かざるを得なかった。つい最近テレビを見ていて私も思ったことだったから。ダウンタウンは年々「笑いの神様」として神格化されている状況といっても過言ではなく、彼らの言動には何でもかんでも笑わなければならない、という感じになっている気がする(観客だけでなくスタッフや後輩芸人も含めて)。生意気な発言だけれど、ダウンタウンを裸の王様にしない為にも、お笑いの地位や質の向上の為にも、客も視聴者もシビアな視線を送り続けるべきなんだろうと思った。おぉ生意気〜(笑)

がんさく   読了日:98年頃