《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

少女漫画と小説の感想ブログです

2006-01-01から1年間の記事一覧

事は全てエレガントに。

どうしても一言、文句を言ってしまう石持作品。相性悪いのかな。作品内のどこかしらがエレガントじゃないんですよね。でも、次は「扉は〜」です。期待してます。

リストカットもののオチ。

私が、ナゼ、この本を今更ながらに読み始めたか?という動機を考えてみると、色々思い当たる事がある。一つは、最近、乙一さんの名前をネット上でよく見るから。最新刊「銃とチョコレート」の感想が続々とアップされ、高評価を得ているのを見たことが動機の一…

しゃかりきコロンブス。

十代の子が主人公の小説を集めたアンソロジー。十代という言葉で私が連想するモノといえば「ガラスの十代」なんですが、現・十代の子たちは「ガラスの十代」なんて知らないですよね、きっと…。うぅ、それは、言わないで〜言わないで〜♪

ミステリの漫画化。

漫画化されたと知ってから読みたかった漫画。この度、発売されていることを知り、我慢しきれずに新刊で購入。全体的にちょっと少女漫画の雰囲気だけど、絵が好きです(裏表紙は気に入らないけど)。10代アリスは可愛すぎだ。江神さんは火村と被るかな。作家ア…

10年経って23話。

貞本さんの絵、大好きです。線が美しい。決め顔とそれ以外の顔の差があるけど…。漫画が出るとアニメを見返したくなるし、見返してしまいます。10年を経ても面白いなぁ。

ちっとも幸福じゃない。

大好きな瀬尾さんの、大嫌いな展開。瀬尾さんの小説では変わり者の登場人物がスパイスを効かせていたけれど、今回は変わり過ぎていて、全体の味としては不味くなっている。この小説も映画化されるらしい。「泣ける!」とかの宣伝広告だったら嫌だなー。

ぼくのオチの苦しい日常。

同じ作家の作品は1月以上の間隔を空けて読む、という決まりを守って読書ライフをエンジョイしていたのだけれど、ミステリでは困った事が起きることを知った。ミステリでは「トリックが被る」ことがあるのだ。こればっかりは事前に知ることが出来ない。ミステリ…

箸使い、筆使い、言葉遣い。

雨にもまけず粗茶一服作者: 松村栄子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2004/07/15メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (31件) を見る感想は コチラ に。 面白かった!内容は勿論、文章・登場人物・タイトル・表紙まで全部好きです。 ↑…

心臓がどきどきすること。

動機 (文春文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/11/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (141件) を見る感想は コチラ に。 短編は読みやすいからイイですね。物語が終わる、というラストスパートが読む速…

好きと嫌いの交代ばんこ。

レタス・フライ (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/01/11メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (209件) を見る感想は コチラ に。 今まで、森博嗣さんの短編といえば(四季シリーズの例外はあるにしろ)、シリー…

法学部・関根ファミリー。

puzzle (祥伝社文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2000/10/01メディア: 文庫 クリック: 35回この商品を含むブログ (77件) を見る本の感想は コチラ に。 好きだと公言している割に、読了数が少ない恩田陸さん。サイトの「恩田陸」ページを充実…

とんでもございます。

どうもいたしません作者: 檀ふみ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2004/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る本の感想は コチラ に。 今日の「徹子の部屋」のゲストは檀ふみさんだった。テレビ欄で名前を見つけた時には、一通り小躍りしてから…

現実と妄想の間のほむほむ。

現実入門作者: 穂村弘出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/03/23メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 60回この商品を含むブログ (186件) を見る本の感想は コチラ に。 この本の第1回目の「初体験」は献血だった。世の中には「注射針が痛い」という理由で献血…

電気グルーヴの、ではない。

シャングリ・ラ作者: 池上永一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/09/23メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 114回この商品を含むブログ (239件) を見る感想は コチラ に。 先週1週間は丸々この本に掛かり切りだった。終盤は同じ事の繰り返しと、広げた…

酔いしれるには早すぎる。

九杯目には早すぎる (FUTABA・NOVELS)作者: 蒼井上鷹出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2005/11メディア: 新書 クリック: 8回この商品を含むブログ (53件) を見るデビュー作だからだろうか、力技が多かった感じを受けた。ミステリの味わいであるいつの間にかに…

考えろ考えろ魔王。

魔王作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/10/20メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 162回この商品を含むブログ (458件) を見る伊坂さんは「ちょっと不思議な能力」を持った人たちを作品に登場させる。この作品でもデビュー作「オーデュボン…

創元推理的展開。

日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)作者: 倉知淳出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1998/01/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (59件) を見る連作短編集のミステリには注意せよ、いわんや創元推理文庫をや…

二匹目のドジョウ。

がんさく作者: 浜田雅功出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 1997/09メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (14件) を見る最近「文庫化」という単語をよく使っているけれど、↑の本はナゼか文庫化されない。いくら作品が色々な意味で二匹目の…

メフィスト賞≠ミステリ。

ダブ(エ)ストン街道 (Mephisto club)作者: 浅暮三文出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見るダブ(エ)ストン街道 (講談社文庫)作者: 浅暮三文出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/10メディ…

見違えるようだわ 1.

少年たちの密室 (講談社ノベルス)作者: 古処誠二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/09メディア: 新書 クリック: 95回この商品を含むブログ (29件) を見るフラグメント (新潮文庫)作者: 古処誠二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04メディア: 文庫購入…

言葉はいつも、もどかしい。

グールド魚類画帖作者: リチャード・フラナガン,渡辺佐智江出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/06/25メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 1,514回この商品を含むブログ (49件) を見る1週間丸々かけて訳の分からない本を読んだ。感想は不可解と驚愕、2通り…

ほむほむのヒトトキ。

もうおうちへかえりましょう作者: 穂村弘出版社/メーカー: 小学館発売日: 2004/05メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (115件) を見る初エッセイの「世界音痴」で好きになった穂村弘さんのエッセイ第2弾。今回、面白かったのは戦後民主主義的…

読め!といわれたので読む。

読め!作者: 浜田雅功出版社/メーカー: 光文社発売日: 1995/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (11件) を見る今日はお笑い尽くしです。先日、↑の本を8年振りに再読。また浜田さんエッセイ書いてくれないかな。8年前よりも更に…

落語ミステリ。

昨日の読売新聞夕刊で、落語関係の小説・ミステリが何冊か紹介されていた→ コチラ 。なんと私は紹介された10冊中9冊の高い読了率(なんて言葉ある?)。といっても、その内8冊はシリーズ物ですけどね。北村薫さんの「円紫さんと私シリーズ」と大倉崇裕さんの「季刊…

三谷さんエッセイ最新刊。

三谷幸喜のありふれた生活 4 冷や汗の向こう側作者: 三谷幸喜出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2005/12/06メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 13回この商品を含むブログ (106件) を見る発売日に買った本を、3ヶ月経ってやっと読みました。今回は、以前…

ミステリ読みの憤慨。

月の扉 (カッパ・ノベルス)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/08/21メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (69件) を見る石持さん2冊目ですが、私はこの人の強引な謎・密室の捻出がちょっと苦手です…。2冊とも推論だけ重ねて終…

ミステリ読みの問題。

白い兎が逃げる (カッパ・ノベルス)作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/11/18メディア: 新書 クリック: 21回この商品を含むブログ (58件) を見る最近は「本格ミステリ」を読んでも感想に文句ばっかり書いている気がする…。いかんいかん。ミ…

チェーン・ポイズン (講談社文庫)作者: 本多孝好出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/01/17メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (15件) を見る 誰にも求められず、愛されず、歯車以下の会社での日々。簡単に想像できる定年までの生…

正義のミカタ I’m a loser (集英社文庫)作者: 本多孝好出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/06/25メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (28件) を見る 僕、蓮見亮太18歳。高校時代まで筋金入りのいじめられっ子。一念発起して大学を受験し、…

深読みの弊害。

リンさんの小さな子作者: フィリップクローデル,Philippe Claudel,高橋啓出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/09/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (58件) を見るうーん、確かに「いい話」ではあるんですけどねぇ…。でも…