考えろ考えろ魔王。

魔王

伊坂さんは｢ちょっと不思議な能力｣を持った人たちを作品に登場させる。この作品でもデビュー作｢オーデュボンの祈り｣でも｢陽気なギャングが地球を回す｣｢グラスホッパー｣｢砂漠｣などでも、色々な能力者が出てきた。｢砂漠｣は超能力が出ない普通の青春小説の方が楽しいのではないか？と思ったりしたのだけれど…。今回は能力を持ってしまったが故の生き方が描かれていて、物語として面白く、また切なかった。不思議な能力を手にした兄弟の孤独な闘い。続編があったらいいな。感想は コチラ に。