- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1994/10
- メディア: 文庫
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宮部作品ではお馴染みの物分かりの良い少年たち。彼らの正しい心持ちや活躍を読むのはとても爽快。しかし、彼らの活躍も良いが、欲を言えば今度は物分かりの良い少年が、どういう大人になったのかを読んでみたい。宮部さん、彼らのその後を書いてみませんか?
例えば本書の主人公は13歳の順。出版は1990年なので、2007年現在だと30歳になる計算。一体彼はどういう大人になったのだろう。父の後を継いで刑事になったのだろうか。どんな思考、どんな生活をしているのか。現在の日本をどういう眼差しで見つめているのか。かつての少年が、どう成長・変化したのかを読んでみたい。そして、それを道標にしたい。