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堕ちていく僕たち (集英社文庫)

堕ちていく僕たち (集英社文庫)

ある日突然、男が女に、女が男に変わったら…?神出鬼没の摩訶不思議なインスタント・ラーメンが巻き起こすミステリアスな五つの物語。生まれてからずっと男でいつづけるのも、女で一生終わるのも、人間ってけっこう楽じゃない。性に悩めるあなたも、悩んだことなんて全然ないあなたも、さあ、そんな綱渡りのような固定観念を捨てて、性差の呪縛ものりこえて、新しい自由な世界へようこそ。


こ、これは本当に森さん作品なのか!?と疑ってしまうほどの衝撃。文章の感じが森さんだと教えていますが、これはいかがなものか。まず森さん作品だという期待感とミステリだと思い込んでいたことが、この失望感の理由でこの本には罪はあまり無い(少しはある)。私には森さんの詩的な部分てほとんど理解できないかも。思いついたままパソコン打ってるんだろうな〜なんて思い、もう少し考えて文章を書いて欲しいとも思うのです。まぁ自分の望むような作品じゃない、と怒るのもわがままな話ですが。
この作品発表前後から森博嗣の評判が、作品の質が墜ちていった。なんでも商売になるから、読者の望むものなんてもう関係ないのだ。

墜ちていく僕たちおちていくぼくたち   読了日:2002年04月13日