- 作者: 室井滋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/15
- メディア: 文庫
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心理テストと共に読み解く新型エッセイ集。一線を超えてはならぬ恋心から、子ども時代のささやかなトラウマまで。女優がチラリ垣間見た、人の心のひだひだとは? ムロイとご一緒に、自分を知る旅へゴー!
あれは恋だった?もしやそれは事件に発展?ちぢに乱れる恋心から、隣の訳あり話まで、余計な想像をミョーにかきたてる、いわくありき気な面白エッセイ。心理テストとともに読み解く新スタイルで、あなた自身の深層心理と読み比べてもできます。参加型エッセイの決定版。
お馴染み室井さんのエッセイ。今回は心理テストの設問と診断結果の間に心理テストの設問に沿った話題の室井さんのエッセイが挟まれている、という構成。心理テストというものをあまり信じない私などは「その設問に無理があるよ」とか「この場合は常識的に考えてこの答えでしょ」なんてテストにブツブツ文句を言いながらも、いちいち自分の答えを用意して診断結果にハッとさせられたり、鼻で笑ってみたりしてました。ややストレートで大雑把な心理テストが多い気がしますが、どうやら私は十分に楽しんでいたようです…。
室井さんのエッセイは今回も面白く、女優の仕事・心温まる話・ちょっと怖い話などてんこ盛り。中でも今回は心理テストの内容が恋の話が多かったためか、室井さんご自身の恋の話もちょこちょこ見受けられました。これが今までのエッセイとちょっと違う所かも。中でも今回一番ビックリしたのは「もしものとき」というエッセイの中での、室井さんの同居人の記述。私もファンとして噂は聞いていたのですが、室井さんご自身がこのように書いているのを初めて見ました。うーん、驚いた。そして室井さんがまた一段と好きになったような気がする。