- 作者: 室井滋
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/09/03
- メディア: 文庫
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元気にけなげにピチピチと、そんな“キトキトの魚”みたいになりたい―。自意識過剰な一人っ子時代の赤面メモリー、ノリやすい性格から心臓弁膜症になってしまった子供時代、お墓にまつわるブキミな体験、痛恨のフライデー事件の顛末など「事件を呼ぶ女」ムロイが体験したアヤシイ出来事の数々。
怖い、怖すぎる。感想書くために読み返してみたのですが、ラストの仏壇のお話、スッゴク怖い。こういうことがホントに身の回りで起こるっていうのなら、この世に霊はいるんじゃないか、と本気で疑いたくなってしまう。20歳までに見ない人は見ないというので、私はもう見ないということか。安心したようなしないような。
逆に楽しかったのは、事務所に送られてくるお菓子の話。食べるか、普通、女優が。さすが室井さんの周りに集まる人々。そして、もう一つが曜日感覚がずれている話。世の中にはこんな勘違いによる騒動があるのか、とちょっとしたミステリの謎解きを読んだ感じです。あの日あの時あの場所だから起こる珍エピソード。