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東京バカッ花 (文春文庫)

東京バカッ花 (文春文庫)

故郷の富山から上京し、東京で初めて借りた部屋の家賃は二万五千円。あの頃の私は、とてもお人好しで、全く人を疑うことを知らなかった…。引き受けたバイトは表札売り、うぐいす嬢、ホステス、そして謎の「お運びさん」!?大都市・東京の片隅で、おずおずと、けれど生き生きと花開いた、大学生ムロイの愚かしくも愛しい日々。


室井さんエッセイ第2弾は、室井さんが高校・大学生の頃のお話。大学時代に経験したアルバイトは100以上という室井さんはエピソードの宝庫。いくつかは「やっぱり猫が好き」の劇中でも披露されてましたね。文章で読むと前後の詳細が分かって面白い。まさか本当に運び屋を経験していたとは! 危ない橋は渡ってますね〜。
私が好きなのは表札売りのアルバイトのエピソード。そこで出会った人とは!?何度読んでも面白い! あの文章を読むだけでもこの本は価値あり。大学時代にはお父様が亡くなってしまう。そのエピソードはどれも切ないです。大学生にしてこのバイタリティ。改めて室井さんってとんでもなく元気な人なんだなと思いました。

東京バカッ花とうきょうバカッぱな   読了日:2003年02月15日