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さるのこしかけ (集英社文庫)

さるのこしかけ (集英社文庫)

ベートーベン「運命」のメロディとともに肛門を襲った強烈な痔を完治させた、驚きのドクダミ療法。台風直撃、さらに食中毒にも直撃された台湾旅行。そして、「ノー・プロブレム」な国民性に振り回された、初めてのインド…。日本中をわかせた、あの爆笑エッセイ第二弾が文庫になって帰ってきた!デビュー前夜の妄想炸裂な日々を熱く語り合う、文庫オリジナルの巻末お楽しみ対談つき。


さくらももこエッセイ第2弾。今回も子供の頃や大人になってからの何気ない日常・突然訪れた非日常を、簡潔な文書で面白おかしく紹介している。この本の単行本が出版された頃は漫画・アニメの成功に加えて、ベストセラーとなった「もものかんづめ」の大成功も加わって向かう所、敵なしの状態のさくらももこさん。
今回は「飲尿をしている私」の衝撃が凄かった。読んでいる最中、想像しただけで気持ちが悪くなってしまった。これが出来る人は人間として尊敬(?)します。また嫌悪感以外では、高校時代の生物の先生が「飲尿療法なんて効く訳ない!」と力説していたのを思い出しました。思えば高校生に向かって飲尿療法の害悪を語る、その教師(男)はとても変わっていた。髪型がカッパか森博嗣さんにとても似ていた。以上、思い出のインデックス『飲尿療法と私とカッパ』でした。
ただ、少し皮肉を言わせて頂くと、出版・テレビ業界からワッショイされ始めて、天狗の鼻が伸び始めているかなとも思う頃である。賞味期限のあるエッセイというジャンルで、出版から14年も経ってからこういう事を書くのはフェアではないかもしれないが、増長してるな、と思える箇所もある。「インド駆けめぐり記」では、出版社のお金でインドに行っているというのに楽しんでいる様子はなく、終始イライラしている。行きたくなければ行かなきゃいいのに…、と思ってしまった。また、「おさるの住む家」の回で(元)夫に向かって『あたしがチャラチャラしたバッグがほしいだの宝石がほしいだのってワガママ言う女だったと思ってごらんよ。大変だよ。そんなことひとっ言も言わないんだから、あたしゃ。』というセリフが出てくる。しかし、まさか、その人が10年後に宝石にすっかり魅了され、宝石の本を出版するなんて当時は本人すら思っていなかったのである…(アニメのナレーション風)。

さるのこしかけ   読了日:2006年09月30日