《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

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ザオリクに生き返るヤバイ。

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

感想は コチラ に。
どうもこんばんは、昔から「ドラクエ」のザオリクの立ち位置に疑問を抱いているbest_liliumです。そんな便利な呪文があるなら、あの時パパスを…!と思っていました(「ドラクエ5」)。更にはザオリクを唱えられる魔王の側近が生き延びたらネバーエンディングRPG
魔王を倒したその夜、勇者たちは酒屋で祝杯を挙げ泥酔中。しかし、その隣の宿屋では魔王の側近が爆睡してHP・MPを猛烈に回復中。翌日、呪文により魔王復活。再度決戦。が、今回は二日酔いで勇者一行が圧倒的不利。全滅…。次に勇者が目を覚ましたのは教会。神父に土下座してパーティー全員を復活させた勇者は死闘の末、再び魔王を倒すが…。
4度目の顔合わせ。その時ついに魔王は勇者に疑問を投げかける。
魔王:「なぁ、何かおかしくね? この世界観」
勇者:「あぁ、矛盾に満ち溢れている」
魔王:「っつーかさ俺、なんつーの第三者的な視線をビシビシ感じるんだけど」
勇者:「同感だ。私たちの行動は誰かの手によって操られているようだ」
魔王:「束縛とかチョ→うざいんですけど。もっとフリーダムに生きさせろっつーの」
勇者:「しかし、私たちが獲得できる自由とは何だ?」
魔王:「あれじゃね、この支配からの卒業」
勇者:「なるほど。世界を単純な善悪の二元論でしか捉えず、購買者が善となり悪を討つ事で通俗的カタルシスを錯覚させようという、その意図からの脱却か」
魔王:「俺、バカだからそういう小難しい言葉で言われても困るんスけど」
勇者:「…では簡単な言葉で世界を壊そう。 俺んちで一緒にマリオカートしようぜ!」
魔王:「俺、マリオッ!」
勇者:「うわっ、獲られた〜! お前にはクッパがお似合いだっつーの!」
友達二人:「アハハハハハ」