- 作者: 浜田雅功
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1997/12
- メディア: 文庫
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小室哲哉さんのレコーディング部屋。半ベソで謝りにきた息子を見てボクは…。金縛り心霊体験ごっつ怖いわ!アイロンで卵焼き作ってもた。"デコピン"の真実を教えたるわ。田村正和さんの偉大なる微笑み…etc.当代人気No.1お笑いコンビ・ダウンタウンの浜ちゃんこと浜田雅功の初エッセイ集。
8年振りぐらいに再読したダウンタウン・浜田雅功さんの初エッセイ。よくタレントエッセイは寿命が短い、と言われますが、この本は内容に懐かしさはあるけれど、まだまだ生きている。いや、初読した時より「浜田雅功」という人物に興味を持っているので、一つ一つの話を面白く読めた。発売当初は私も私の周囲の人たちにもダウンタウン=松本人志さんという図式があった頃だと思う。しかし年を追うごとに歳を取るごとに、私は浜田さんが好きになっていく(告白)。だから浜田さんが出した数少ない出版物として、この本はまだまだ現役だった。
文体は、まるで浜田さん喋っているかのよう(浜田さんの喋りを書き起こしてるだけなのかも?)その文体は温かく、浜田さんの人柄を直に感じられる気がする。
内容は、私の知りたい父親としての浜田さんや、ダウンタウンというコンビ、相方・松本さんへの絶対的自信と信頼、仕事で共演した人々の話。出版は95年末で、浜田さんの95年といえば小室哲哉プロデュース「WOW WAR TONIGHT」が大ヒットした年である。バラエティの仕事に加えて、「アルバイト感覚」のCD発売、ドラマへの出演と多忙を極めた数ヶ月間のエッセイ。浜田さんの長男がまだ5歳だった時の話。今は中学3年生らしい…。「あとがき」に『5年先か10年先にダウンタウンとしてはもうあかんとなったとき、俺はお笑いはしてないやろ』と書いているが、10年以上経った今(06年)もダウンタウンは存在し、浜田さんもテレビに出続けている。
浜田さんの口から語られる芸能人のエピソードを読むと、その芸能人まで好ましく思えるから不思議。これは笑福亭鶴瓶さんにも思うことだけれど、この好ましい触媒効果が、浜田さんの人柄の表れなのだろうか、と思う。