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汝みずからを笑え (文春文庫)

汝みずからを笑え (文春文庫)

「本書を手に取っている人にいいたい。あなたは幸運だ。千載一遇のチャンスといってもいい」(まえがきより)。その理由とは(笑)?「文章の書き方」「日本の夫のジレンマ」「こうすれば景気はよくなる」「中年女が最高」「柴門ふみに反省を求める」などなど、深遠なテーマを「笑い」に包んで哲学する、ご存じ土屋センセイのエッセイ集。


お馴染みツチケンエッセイ。今回は一編が短く更にサラッと読める構成。ツチケンのエッセイは短い方がいいのか長い方がいいのかよく分からない。短いと興が乗る前に終わり、長いとくどい。私は会話文が一番面白いと思う。基本はもう前の何作と変わらない。今回は大学の話、性別の話が多かった印象。この本は連載をまとめた物ではなく、様々な媒体で発表した物をまとめた本。最後に初出一覧があるのですが、本当に色々な所に文章を書いているんだな、と感心してしまいます。女性誌・地方新聞から「幼児の教育」まで。なかなかの売れっ子ぶり。
今回一番、私の気を引いたのはツチケン先生が子供の頃、騙されて買ったというレントゲンのように物が透けて見える筒。なぜかというと、この感想を書いている少し前の伊集院光さんのラジオ「日曜日の秘密基地」の中の「秘密キッチの穴」というコーナで話題になった商品だったから。このコーナーは、昔こういう事を見た、こういう物があったですが、何でしょうか?みたいな記憶の穴に埋もれている(はまっている?)過去の事をリスナーの人の情報によって解決するというコーナーで、そこに有益な情報を提供した人は5千円貰える。この本をじっくり読んで覚えていれば5千円だったのかも、と思うと悔しさが込み上げてくる…しかもツチケンはその原理まで自分で解明している。やはりただ者ではない、さすがお茶大教授だと言うべきか。もう本とはかなり違う部分の感想ですね…。

汝みずからを笑えなんじみずからをわらえ   読了日:2003年07月30日