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翼はいつまでも (集英社文庫)

翼はいつまでも (集英社文庫)

初恋と友情…少年と少女の永遠のひと夏。中学2年生の時に初めて聞いたビートルズで、さえない僕の人生は変わった。冒険の小旅行、憧れの少女との交流。ひと夏の思い出が蘇る。第17回坪田譲治賞受賞の清冽な青春小説。


また一つすばらしい青春小説に出会いました。60年代・青森という設定に最初は違和感、というかいまいち入り込めないところがあったんですが、第二部になってからその設定が初々しい空気をかもし出す効果を出しています。ラストまでの清冽な空気、要一読です!こんなピュアさ私にはもう無い‥ラストシーンには涙が出ました。予想外の涙でした。こういう涙が一番気持ちいい。最近「泣く」ことを目的とした映画・小説が多いことが本末転倒だなと改めて思いました。

翼はいつまでもたいとる   読了日:2002年10月08日