- 作者: 小林聡美
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1998/06/01
- メディア: 文庫
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一人で行ったファミリーレストランで星一徹と化し、ダイアナ妃とおそろいのババシャツを購入し、JAF青年に一目ぼれ…。世間を笑いの渦にまきこみながら、今日も自称「乙女」が駆けてゆく。小林聡美の爆笑エッセイ集。
「マダム」以前の「乙女」小林聡美のエッセイである。初読時にはそれほど感じなかったのですが、この本の「乙女」はとても若い。「乙女」だから若いのか…?とにかく再読時には、この本全体から若さが感じられた。まぁ、それもそのはずで、この本に登場する「乙女」小林は、28,9歳である。現在(2005年)は小林さん、「マダム」になって40代に突入である(コラッ、人の年齢を勝手にバラして!)。
しかし、この若い違和感の原因は年齢だけではないのだろう。文章のテンションはそのまま変わりないから、エッセイの内容・扱ってるテーマだろうか?確かに、あとがきで小林さん本人が述べているように、携帯電話や使い捨てコンタクトは普及し、ルーズソックスは流行の波が大きく寄せたが返している…。同じくあとがきを読んでみると、この本が小林さんにとって初エッセイらしい。確かに時期的にもそうだが、内容的にも↑の2つの著作では触れられていない小林聡美的生活が初めて語られている。買物・住居・車・旅行・友達などなど、小林聡美本人が垣間見れるファンにとっては大事なエッセイである。↓に小林聡美がいかに「乙女」から「マダム」になったのか。追わずにはいられないのが、ファンの宿命である。