《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

鳴海くんの となりの席になった女子は一生 彼氏ができない って本当だったんだね。ぴえん。

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水瀬 藍(みなせ あい)
なみだうさぎ ~制服の片想い~(  ~せいふくのかたおもい~)
第2巻評価:★★★☆(7点)
  総合評価:★★☆(5点)
 

神さま、どうかこの恋叶えてください――。桃花、ついに告白!?
高校の入学式。鳴海(なるみ)と再会できて大喜びの桃花(ももか)。そのうえ、また同じクラス!だけど、超カッコよくなった鳴海はクラスでモテモテ状態。席も離れちゃって、なんだか鳴海が遠い…。そんななか迎えた2泊3日の親睦会。同じ班になりたいと思った桃花は思わず鳴海の手を握っちゃった!!そんな桃花に鳴海は「同じ班になって」と…!?

簡潔完結感想文

  • 高校の入学式で鳴海とまさかの再会。キモオタからクラスの人気者に格上げ。
  • 心までイケメン化した鳴海は桃花と二人でキャンプファイヤーを抜け出す。
  • 勇気を出して鳴海に告白することを決めた桃花。大丈夫、私にだけ優しいもん。


今回も衝撃のラスト4ページ。さすがに主人公が可哀想だと初めて思った2巻。

中学の卒業を機に北海道に転校することになっていた鳴海(なるみ)が、突然、高校の入学式に現れて桃花(ももか)は嬉しさと驚きで胸がいっぱいに。
いつも隣の席にいた君が居なくなっただけで世界はずっとその色を失ってしまっていたのに…。

転校がなくなっただけでも驚きなのに、なんと中学卒業から高校入学の間で鳴海がイケメン化していたから驚きは二乗。
けれどそれによってクラス中の女子が鳴海に注目し始め、中学の時以上に心の距離は遠くなってしまった…⁉


恥ずかしながら鳴海くんが帰ってきました。
『1巻』のラストの桃花の涙は何だったのでしょうか。
そして離れ離れになっていたのは1年ではないんです。1か月です。
結果的には、ただ同級生と長めの春休みの間だけ会わなかったという事実が残る。
しかし鳴海も、桃花や同級生に連絡の一つ入れればいいのに。

そして驚くことに鳴海くん、「高校デビュー」を果たします。
中高一貫校にての高校デビューに意味はあるのか…?
長すぎる髪を切り、メガネを取って、イケメン化します。
メールの一つする暇はなかったのに、自分の容姿には手を入れまくっている様子。
果たして、この間に何があったのか⁉

どうやらご不幸があったみたいですね…。
鳴海が転校を中止したのは北海道で一緒に暮らすはずの祖母が亡くなったのが理由らしい。
あぁ、桃花の恋をドラマチックにするために、彼女の幸せのために、お婆様は急に天に召されたのですね…。
作者もさすがにこの理由付けには良心が痛んだのか、「ばーちゃん長生きしたから家族はみんな満足してるんだ(だから大丈夫)」と鳴海に現在の心境を語らせてます。
そうそう問題なし。なので、そんな高齢の人ならば一緒に暮らす計画立てないだろう、というツッコミは無しでお願いします。


中学まではキモオタ扱いされていた鳴海が髪を切って高校に入学した途端にクラスの女子の人気を二分する存在にまで昇格する。
この場面で作者は女子の浅はかさを描き、彼女たちとは違う桃花の特別性を際立たせている。
今巻の中でハッキリと「中学の時 女子にきらわれてたから」と鳴海が語っている場面には、本書で一番綺麗な涙が出てきましたよ。

ただ、どうも私はイケメン化した鳴海のビジュアルが苦手ですね。
大きすぎる目に意思が過剰にこもっているからか、裏の顔のある人、裏切り者ような顔に見えてしまう。
それはある意味で当たっていましたが…。
キメ顔の時の焦点が遠くで結ばれている感じが、彼の意識が飛んでいるように見えてしまいトキめけない。


鳴海が変わったのはその容姿だけではなく、心や言動までイケメン化している。
自信を持ったのか饒舌になって言葉が足りない場面が少なくなりましたね。
本当にこの1か月で彼に何があったんでしょうね。
そして中学の時にはしなかったようなスキンシップを桃花にするようになる。
自分から抱きしめるし、自分から手を握るし、降りかかる火の粉は払うし。
これは桃花の好意も加速して当然です。
でも鳴海は好きにならせた責任は取らないみたいですよ…。
今巻のラストは衝撃的でしたね。
作者は、運命は桃花を「なみだうさぎ」にさせるためなら何でもやるんですね。

そういえば今巻では鳴海の左耳が聴こえづらいという設定が出てきましたね。
まだこの時点では作者も設定を覚えていたのでしょうか…。

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告白するタイミングを逃し続けた桃花だったが…。
さて高校生編から登場したのは同じクラスの男子・阿久津(あくつ)くん。
恋に積極的で軟派に誰彼構わずアタックする中で主人公にも手を出して、やがて主人公に本気になるキャラクタです。
少女漫画のあちこちに居ますね、こういうキャラ。
桃花に手を出す中で鳴海の嫉妬に火が付き、主人公たちの恋の炎を燃え上がらせるという分かりやすい当て馬ですね。


相変わらず桃花は恋愛脳で生きています。
本書での桃花のモノローグやセリフの中には思わず(ぶりっ子キャラの声で)読んでしまったものが幾つもある。
そこで乙女な彼女のことを可愛いと思えない私の心の汚れを毎回、痛感させられます。

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チョキの神様 ありがとう
鳴海を追うために途中で退席した中学の卒業式最後のホームルームといい、今回の森へ駆け出したキャンプファイアーといい桃花は恋のためなら何でもしますね。
特に今回は引率の先生の責任問題に発展しかねないのでたっぷり怒られればいいと思うが、そんな叱責の声より鳴海との一夜の思い出が心に響くのでしょうね。
ある意味でとっても強い子だと思います。
なみだうさぎ〜制服の片想い〜 2 (フラワーコミックス)
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