《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

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夕凪の街桜の国。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

愚かしくも私は、原爆を一種の災害のように考えていた節がある。しかし、そこには誰かの死を望む紛れもない人間の悪意が介在していた。死んで当たり前の状況の中、生きる罪悪感。この世の地獄を見た後に、生きる喜びを見つけてしまう後ろめたさ。現在まで続く、戦争の、原爆の傷跡。そういったものを原爆投下から10年後、40年後、60年後の現代までの3つの話で繋げている。原爆の描写は極端に少なくても、原爆が何をもたらしたかを、今までの認識とはまた違った一面において分かった気がする。泣いた。また漫画として、絵は私の好みではないが、構成や描き方が非常に上手いと思った。