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46番目の密室 (講談社文庫)

46番目の密室 (講談社文庫)

45の密室トリックを発表、日本のディクスン・カーと呼ばれる真壁聖一が殺された。彼は自ら考え出した46番目の密室トリックによって殺されたのか!? 推理作家、有栖川有栖と気鋭の"臨床犯罪学者"火村英生の痛快コンビ誕生。


臨床犯罪学者・火村英生の初登場作品にして、私の中では最高の作品。なぜなら1冊目の初対面だから。2冊目以降は同じことの繰り返しで、既視感や焦燥感が強くなる一方なのだ。火村助教授がなぜ犯罪捜査に首を突っ込むのか、今作でも明かされている部分的な話が一向に進まない。私は火村助教授とアリスのファンだからいつまでも終わらないで欲しいと思う一方、同じことの繰り返しはもうやめてくれ、とも思います。どこかの解説で「宮部みゆき」氏が、「推理小説の中の探偵で唯一、犯罪と対峙するスタンスを語っているのが火村先生だ」と書いていましたが「人を殺したいと思ったことがある」火村先生が、誰を殺したかったのかは10年以上の謎、そしてこのお二人は10年以上30代前半…。二次元の人物だけが出来るうらやましい特権である。
シリーズの全体の感想は終わりにして本編の感想。推理作家が殺されるというミステリならではのミステリ。犯人と被害者の関係は、アンフェアというか意外性を狙ったものなのだろうけど、殺人のトリックという点ではフェアで結構好きな作品。46番目の密室というのも作中では笑えないが、タイトルとして面白いと思う。

46番目の密室46ばんめのみっしつ   読了日:2001年10月23日