《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

少女漫画と小説の感想ブログです

最近、彼が素っ気なく スキンシップが足りないので間違って男湯に入ってみた件。

L・DK(5) (別冊フレンドコミックス)
渡辺 あゆ(わたなべ あゆ)
L♥DK(えるでぃーけー)
第05巻評価:★★☆(5点)
  総合評価:★★☆(5点)
 

美少年・柊聖(しゅうせい)と絶対秘密の同居生活をはじめた葵(あおい)。柊聖にひそかに恋心を抱く葵は、自分の想いを柊聖に伝えたらこの生活が終わってしまう……と悩む毎日。そんな中、イケメンで同じ高校の新しい住人・亘(わたる)が引っ越してきて、2人の秘密のラブ・同居生活に大きな変化が……!? とまどい揺れる、ひとつ屋根の下・青春ラブストーリー。

簡潔完結感想文

  • 季節が去る前に夏を楽しもう。狭いワンルームを飛び出して遊園地にキャンプ with 子供ほか。
  • 噛ませ犬の次は当て馬? 新キャラ登場で心が揺れ動くのはヒロインじゃなくてヒーローの方?
  • お酒に酔っちゃうアタシ、男湯に入っちゃうアタシ。すっごく天然っぽくないですかー?

が終わる前に遊び尽くそうとアウトドア派に転じる 5巻。

『3巻』の感想では、本書はワンルームを舞台としたシチュエーションコメディ(シットコム)だと書きましたが、
この『5巻』では むしろワンルームにいる描写の方が珍しくなっております。

『5巻』の中で9月に突入し学校が始まったという理由もありますが、
その他にも、遊園地に温泉地、キャンプとこれまでになかったアクティブさを見せております。

シットコム固執する私はもしかしてネタ切れ?なんて意地悪く思ったり…。
もう部屋に入ってくるような人間(親族)も総出で出演してもらったし、
場面限定のシットコムとしては限界か。

もしくは停滞する恋愛面の空気を、外の空気で一掃させようとしているのかも。

とにかく引きこもり生活も もう終わり。夏を最後まで楽しもーぜー!!


の代わり部屋の玄関でご挨拶してくる人物が一人。

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新キャラ&新住人 投入。柊聖と同じ顔をしているが彼は血縁ではない。

高校2年生の主人公・葵(あおい)と柊聖(しゅうせい)と同じ学校の先輩、三条 亘(さんじょう わたる)が初登場。
『5巻』は彼の巻といっても過言ではないでしょう。

新キャラを投入して新展開を強引に生み出すのは作者の悪い癖だと思いますが。

登場時から簡単に察せられるように、三条は葵と急接近。
高校も同じ、住むアパートも同じ、料理という共通の趣味もあり2人の仲は深まる。
(三条がアパートのどの場所に住んでいるのか説明が欲しかった。
 結局、次巻以降で葵たちのすぐ下の階だと推察されるが、引っ越しの挨拶に来たのに説明不足。)

「超マイペース」な柊聖が、三条に同居していることを話してしまい困惑する葵。
柊聖と少しでも長く同じ部屋に居たい葵の気持ちを無視する柊聖の言動に、葵は涙ぐみ、三条は「泣き場所」として自分の胸を提供する…。


三条はやることなすこと気障(きざ)ですよね。

ネギの束をバッグに入れている葵を見たから、引っ越しのご挨拶に調味料セットを渡す。
柊聖との同居を黙っていてくれることに驚いた葵に、
「君が泣き顔になるの わかってて わざわざ ばらす必要がある?」
という言葉を置いて彼は立ち去っていく…。

これはもう格好つけてるとかではなく、骨の髄から気障な男なんでしょうね。

兄系インテリメガネの三条くんは、『2巻』に登場した弟系 犬男子の小嶺 翔太(こみね しょうた)と対照的ですね。

三条も引っ越し前から葵のことを認識していたみたい。
彼は昨年の体育祭で見た葵の姿が「やけに元気なコがいるな」と印象的で覚えていた様子。
これは実は葵の容姿が人目を惹くものだという傍証でしょうか。

これは翔太も同じ。
翔太は入学前の文化祭を見学している際に、葵から声を掛けられ元気をもらったという。

葵、1年前から見染められている説、ですね。
高校1年生の葵には隠れモテ期が来ていたのでしょうか⁉


ただ読み返してみると、三条は翔太と違い、葵に猛アプローチをしていないんですよね。
それどころか、現時点では葵に対して好意を示していない。
最初から葵の柊聖への想いを知っているわけだし。
どちらかというと本当に兄のように葵の恋を見守っているだけのように思える。

なので翔太が葵の恋心の輪郭を鮮明にしたように、
三条は柊聖の心を刺激しているのかな。
まぁ、読み返して初めて見えてくることなんですけど…。

三条は柊聖にとって初めての嫉妬の対象なんですね。

三条の引っ越しの挨拶が調味料だったように、彼は恋愛を引き立てるスパイスなのかもしれません。


うして三条に挑発される柊聖だが、簡単にはその挑発に乗らない。

それどころか、高校生住人3人とと大家一家2人でいったキャンプで、
葵が(間違って飲んだ)酒の酔いも手伝って少し大胆な行動を取っても、
「バカじゃねーの マジで」と突き放す。

このように『5巻』では葵が少しでも距離を近づけようとすると、
柊聖がスッと身体を引く場面が多く見られます。

ただ上記の場面では直後に一人になった柊聖が「……なんなんだよ」と赤面していることから、
あくまで表面上の葵との距離を取ろうとしているだけで、内心は動揺が見られる。
「バカじゃねーの マジで」という乏しい語彙力も小学生並みの照れ隠しなのかもしれない。

語彙力といえば本書は全体的に言葉が直接・直線的ですよね。
同じ内容でも もっと深い言葉や会話を用いれば、葵の恋心も特別なものに昇華されるのに、
どうしても汎用性の高い言葉ばかり繰り返され、葵だけの言葉に感じられない。

恋をした葵に共感する部分も多々あるけど、臆病すぎて別人のようにも思える。
展開が見え見えということもあり、片想いの切なさや失う怖さが伝わってこない。

男性側はいかにも「決め台詞」という事前に書こうと決めた胸キュン台詞だけだし。

ましてや柊聖はその内面を吐露することを禁止されている状態だし。
(それが葵の焦燥や淋しさに繋がるのだけど)

まぁ、柊聖の「鈍感」という性格も あくまでも葵の印象であって、
もし柊聖が恋心を解禁すれば、それは深い染み入る言葉を用いるかもしれない(希望的観測)。


例の胸キュン見本市は、温泉で間違って男湯 入っちゃった!です。

柊聖との恋愛が上手くいかないあまり、注意散漫で男湯に突入する葵。
残念ながら、そこに裸で現れたのは柊聖ではなく、三条だったが。

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誤って男湯に入る作為的展開。(右)三条くんの僧帽筋が発達しすぎて何か怖い!

そういえば、葵の恋心は募る一方なのに、
柊聖がつれない態度を取るのは柊聖の兄が部屋に訪問した時と同じで、
あの時も、葵は お兄さんの身体を洗って裸 見てましたよね。
欲求不満になると他の男の裸を見て充電しているのか(笑)⁉

この場面、葵はタオルを巻いてないのに、後から入ってきた柊聖はタオルでグルグル巻きなんですよね。

葵は『4巻』のプール回に続いて、2回目のトップレスですね。
身体 張ってるなぁ。