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ふぐママ (講談社文庫)

ふぐママ (講談社文庫)

一大事に遭遇すると頬がプーッと膨れ、ふぐそっくりになるから、ふぐママ。彼女は人気女優にして名エッセイストの室井滋が所属する事務所の社長である。情に厚くガッツにあふれ、窃盗犯を捕まえたり、はたまたパトカーで連行されたりとトラブルてんこ盛り。そんな“育ての親”を愛情こめて語る笑撃エッセイ。


室井滋さんのエッセイの中で一番好きです。ナゼだろうと、よくよく考えてみると「やっぱり猫が好き」の話と文中に「伊集院光さんの名が出てくるからでしょうか(しかもキムタクと双肩するカタチで!!)。いや、それ以外でも面白いですよ…。
室井さんの事務所はそんなに大きそうに見えないのですが、皆さんキャラは濃い。社長のふぐママも、面接で「伊集院光」の名を出して合格したマネージャーも、もちろん室井さん本人も。出会いや、女優と事務所の社長という関係の話から、世の中にこんなことあるのか、というような話まで。今回はタイトル通り、ふぐママが巻き込まれたアクシデントの数々(室井さんも居合わせてたら登場します)。読んでみると室井さんもふぐママ社長も、天才的に運がいいか、悪いかのどっちかなんだな〜、と感慨深いものがあります。普通、こんなにトラブルや生死の境にたたされる人いないよ。でもありえそうな、そんなふぐママの話。面白かった。

ふぐママ   読了日:2003年06月08日